阿寒湖を舞台にしたマリモ育成RPG『湖底の勇者』にて、ゲームバランスを根本から覆す前代未聞のバグが発見された。本作はマリモを操作して藻類界の平和を守るという、極めてストイックなRPGである。今回報告されたバグは、ラスボスである「巨大外来水草」との戦闘中、特定のタイミングで「光合成」コマンドを連打すると、生成された酸素の気泡が画面内での物理演算を超過し、阿寒湖の全データをマリモのテクスチャで上書きしてしまうというものだ。これにより、湖底だけでなくユーザーの端末内にある画像データまでもが、すべてマリモの画像に置き換わる「緑の浄化」現象が発生している。開発元は「光合成による酸素放出量を予測できなかった」と謝罪しつつも、この現象を『大繁殖モード』として公式に実装する可能性を示唆し、コミュニティに波紋を広げている。
もともと本作は、マリモの成長速度が現実時間とリンクする超リアル志向のゲームとして設計されていた。しかし、ユーザーの間では「いかに効率よく光合成を行い、湖の生態系を支配するか」という効率厨のプレイスタイルが主流となっており、今回のバグは、いわば長年蓄積されたユーザーの「藻類愛」と「重度の放置ゲー中毒」が物理演算の限界を超えて具現化した結果と言える。ゲーム内通貨である「ミネラル」がマリモの増殖によってインフレを起こし、市場が完全に崩壊している現状を、プレイヤーたちは「阿寒湖の緑化計画が達成された」と好意的に受け止めているようだ。
今回の騒動を受け、SNSでは「スマホを開くたびにマリモと目が合う」という阿鼻叫喚の報告が相次いでいる。しかし、一部の熱狂的なマリモファンからは「最高のカスタマイズツール」「壁紙が常にマリモで癒やされる」と称賛の声も上がっており、ゲームの評価はバグのおかげで逆に上昇中だ。運営側は「マリモの増殖を抑えるための修正パッチ」を配布する予定だが、ファンからは「増殖を止めないでほしい」「むしろ阿寒湖の全マリモをデータ化してストレージを埋め尽くしてほしい」といった要望が殺到している。まさに、マリモがゲームという概念そのものを乗っ取った瞬間である。
この事態に対し、ゲーマーたちの間では「緑の侵略者」という新たな称号を自称するムーブメントが発生している。阿寒湖の静かな風景を愛するはずが、今や画面内は視界を遮るほどのマリモで埋め尽くされている。修正パッチが適用されればこの「緑の楽園」も終わりを迎えるが、多くのプレイヤーはバックアップを取ってでもこのバグを維持しようと画策しているようだ。マリモはもはや愛でる対象ではなく、デバイスを支配する神となってしまったのかもしれない。
マリモのRPG『湖底の勇者』でバグ発覚!ラスボス戦で「光合成」を連打すると世界が緑の球体で埋め尽くされる怪現象
0