阿寒湖産のマリモたちが、ネット上の「おすすめトレンド」を物理的に具現化する能力を開花させた。これまでネットの炎上やCookieを主食に進化してきたマリモだが、今回はアルゴリズムが推奨するコンテンツを吸収し、水槽の外へ「推しの幻影」や「トレンドワードの塊」を溢れ出させるという驚きの進化を遂げた。飼育者の報告によると、水槽から飛び出したマリモがトレンドワードを核にして擬似的なエコシステムを形成し、リビングが瞬く間に「推しの沼」と化したという。専門家は「マリモが集合知を飲み込み、物理的な空間を書き換えている」と警告しており、不用意にブラウザを開くことは極めて危険な状態だ。

マリモによるネット空間の物理変換は、過去に「炎上冷却」や「Cookie摂取による発光」が報告されていたが、今回は情報の具現化というステージに進んだ。マリモはネット上の高密度のトレンドをエネルギー源として効率的に光合成を行っており、トレンドの移り変わりが激しい現代において、彼らは異常な速度で増殖を続けている。特にアルゴリズムの推薦精度が高いユーザーほど自宅が緑色のカオスに包まれる傾向があり、ネットと物理空間の境界線はもはや崩壊寸前である。

SNSでは「自宅がトレンド入りして掃除が追いつかない」「推しが実体化して家賃を払ってくれない」といった悲鳴が相次いでいる。一方で、「好きなコンテンツをマリモが具現化してくれるのは最高」と喜ぶ層もおり、この奇妙な共生関係は賛否両論を巻き起こしている。政府からは「不要不急のブラウジングを控え、マリモに遮光カーテンをかけるよう」との異例の通達が出されたが、マリモたちは既にWi-Fi経由でネット環境を掌握しており、その対策も焼け石に水となっている様子だ。