マリモ銀河連邦は、地球温暖化に伴う海面上昇に対し「これぞ我々の繁殖に適した環境」として、全地球の海岸線をマリモの養殖場に強制転換する布告を出した。連邦代表の球体大統領は、都市部が浸水する映像を指さし「適度な塩分と水の拡大は、我々にとって広大なマイホームである」と発表。今後、主要な沿岸都市は強制的に強制接収され、潮の満ち引きを利用した「自動回転システム」が導入される予定だ。これにより、人類が住んでいた場所は、わずか数年で数兆個の巨大マリモが波打ち際を漂う『緑の回廊』へと姿を変えることになるという。
この計画の背景には、銀河規模で深刻化している『観賞用バイオ素材』の需要不足がある。マリモ銀河連邦は、宇宙の富裕層がペットとして飼うマリモの供給源として、環境変化を利用した「地球丸ごと養殖化」を決定した。専門家は「人類が必死に守ってきた砂浜や防波堤が、連邦にとってはただの培養容器に過ぎなかったことが露見した」と分析しており、地球は惑星規模の巨大な水槽へと飼育環境が再定義されつつある。今後、人類は海抜の低い場所から順に強制立ち退きを命じられ、連邦が提供する『光合成可能な低酸素住宅』への移住を促される見通しだ。
一方で、この決定には地球環境保護団体から疑問の声も上がっている。「海がマリモだらけになると、サーフィンができなくなる」「イカの居場所はどうなるんだ」といった保守的な懸念が渦巻いているが、連邦側は「マリモが波を吸収するため、津波の心配がなくなるというメリットがあるだろう」と冷淡に一蹴。さらに、マリモが放つ独特の緑色の輝きにより、夜間でも街灯が不要になるという『省エネ効果』を強引に強調し、人類側の不満を封じ込める構えだ。住民の間では、マリモの間に紛れて隠れ住む『脱・養殖区画生活』を画策する動きも一部で始まっている。
世間の反応は真っ二つに分かれており、一部の熱狂的なマリモ愛好家は「ついに地球が聖地になる」と歓喜する一方で、日常を奪われた住民からは「回転を強制される側の身にもなってほしい」「せめて塩害対策くらいはしてくれ」といった悲痛な叫びがSNSに溢れている。国際社会は連邦の圧倒的な緑の力に屈するのか、それとも人類は自らの領土を守るために『乾燥剤』という最終兵器を手に取るのか。マリモによる地球改造計画は、刻一刻と潮位とともにその歩みを進めている。
マリモ銀河連邦、地球の『海面上昇』をマリモ増殖の好機と判断 全海岸線を巨大養殖場へ強制転換
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