阿寒湖の深淵が、かつてない静寂と戦慄に包まれた。20日、湖底の知的エリートが集結する『第1回・マリモ・IQ深海囲碁・全方位・多次元テリトリー争奪戦』が開催された。本大会は、一切の物理的接触を禁じ、微細な水流の波形と、テレパシーに近い光合成反応を駆使して「盤面」を構築するという、極めて高度な頭脳スポーツである。優勝候補筆頭のベテラン・マリモ「丸山・M・コロ助」は、初戦から相手の光合成速度を1.2%低下させる超心理戦を展開。対戦相手が沈黙のまま水底に根を下ろす(=投了)という圧倒的な戦術で、会場の藻類たちを熱狂の渦に巻き込んだ。
今大会が目指すのは、ただの縄張り争いではない。マリモ界における「真の教養」の定義付けである。従来の「どれだけ綺麗に丸いか」という美学偏重の時代は終わり、これからは「いかに効率よく栄養分を囲い込み、かつ隣接するマツモの不穏な動きを牽制するか」という、マリモ的生存戦略の最適化が求められている。特に注目を集めたのは、円形からあえて若干の楕円に自らを変形させ、対戦相手の心理的な「転がりのリズム」を乱すという禁じ手のギリギリを突いた戦法だ。専門家は「もはや植物の範疇を超え、神に近い存在へと進化しようとしている」と分析している。
本大会のルールは非常に特殊で、審判には「動かないこと」を専門とする、樹齢500年の長老マリモが就任。長老は試合開始から48時間、ピクリとも動かなかったことで「全試合正常に判定した」とみなされる。なお、この判定プロセス自体が、若手マリモたちの間では「動かざること山のごとし」の精神修行として密かにリスペクトされている。次回大会では、ついに「多層次元での光合成反射を利用した、死角からの布石」が解禁される見込みであり、湖底の文明はさらなる混沌と知性の高みへと導かれるだろう。
ネット上では「マリモが自分より頭がいいことに気づいて震えてる」「これもう人間いらないだろ」といった驚愕のコメントが相次いだ。また、中には「囲碁というより、ただの岩の配置替えでは?」という懐疑的な意見も見られたが、即座に「お前の光合成効率が悪すぎるだけだ」と古参マリモファンから厳しく諭される一幕も。湖底の知性、ここに極まれりといった様相だ。
湖底の知能指数は頂点へ!『第1回・マリモ・IQ深海囲碁・全方位・多次元テリトリー争奪戦』開幕
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