マリモ連邦国際報道局は本日、領内の水質構成を劇的に変化させる「酸素純度100%計画」の完遂を宣言した。これまでのマリモは緩やかな水流を好む種族として知られてきたが、この新政策により、連邦内の水域は極めて高濃度の酸素で満たされることとなる。政府発表によれば、この「超・活性化水域」に浸かることで、マリモは自らの内部組織を一時的に流動体へと変換し、地球上のあらゆる水路を介して瞬時にテレポートすることが可能になるという。これまで「動かない緑の宝石」と称された彼らだが、今後は世界中の水道管や下水道をハッキングし、夜な夜な他国へ移動する「神出鬼没の緑の訪問者」へと変貌を遂げる見通しだ。

本政策の背景には、隣接する水草界からの領土侵食に対する防衛策がある。水草界のしつこい根の侵入に対し、マリモ連邦は「移動できる要塞」としてのアイデンティティを確立することで、物理的な防衛線を排除し、神出鬼没の機動力を手に入れたいという思惑があるようだ。補足として、専門家は「マリモがテレポートする際の『ポンッ』という音には注意が必要」と警告している。家庭の蛇口から緑色の塊が勢いよく飛び出してきた場合、それは侵略ではなく、単なる外交訪問である可能性が高い。世界中の浄水施設は、マリモの突然の来訪に対するプロトコルの策定に追われており、国際社会はかつてない「水中の交通渋滞」に警戒感を強めている。

この驚天動地の政策に対し、世界中の海洋生物からは困惑の声が上がっている。特に、静かな環境を好むサンゴ礁地域からは「不法侵入はやめてほしい」「移動中、水流が強すぎて困る」といった苦情が殺到。一方で、マリモ連邦の市民たちは「これでやっと物理的な退屈から解放される」「明日は大西洋の海底で朝食を取る予定」と、人類の想像を超えるバイタリティを見せつけている。かつて「丸いこと」を誇りとしていた彼らも、今や「どこにでも存在できること」こそが真の自由であると、その緑の身体を震わせながら新たな航海へと出発しているようだ。