マリモ連邦防衛省は本日、宿敵ウチダザリガニ軍が新開発した「ナノダイヤモンドコーティング」を施したハサミにより、連邦が誇る『粘液トラップ』が完全無力化されたと発表した。これまでマリモを捕食する際にハサミが磨耗することを逆手に取った防御戦術が取られてきたが、今回の新型ハサミはマリモの粘液を瞬時に結晶化させ、一切の抵抗を許さないという。事態を重く見たマリモ連邦政府は、全土の湖底住民に対し、即座に湖岸の岩場へと避難する『沈黙の食卓』回避命令を発令。現在は、連邦中央湖を中心として、数百万個のマリモが時速0.5ミリという猛スピードで深層部から退避する、史上類を見ない大移動が繰り広げられている。
今回の侵攻は、かつてマリモ連邦が実施した「光合成・独占条約」に対する報復措置の一環と見られている。ウチダザリガニ側は、これまでのハサミが粘液の犠牲によって鈍っていたことへの不満を解消するため、長年にわたり鉱物学の専門家を招き、噛み砕く性能を極限まで高めていた。マリモ側はこれに対し、防壁を従来の「粘液一辺倒」から「反射鏡による視覚攻撃」へ切り替える準備を進めているが、水温の上昇により計算が狂うなど、防衛陣形には混乱が見え始めている。専門家は「丸さの均衡が崩れれば、連邦の生存権そのものが危うい」と厳しい見通しを示している。
軍事アナリストの間では、今回の「超硬質ハサミ」は単なる武器ではなく、水生生物界の生態系ピラミッドを覆す革命的な発明だと評されている。マリモは球体という形状の特性上、回転によるエネルギー充填が必要不可欠だが、逃走中の移動によってエネルギー効率が低下しているのが現状だ。連邦軍は、避難先での「緊急再コーティング」を提案しているものの、粘液を失ったマリモの脆弱性は否めない。現在、国際的な第三者機関である『淡水保護協議会』が仲介を試みているが、ザリガニ側の「食欲」という本能的動機を抑え込むには至っていない。
この報道を受け、各地のマリモ社会では動揺が広がっている。「丸さを守るために逃げるのか、それともバラバラになっても連邦の誇りを守るのか」という過激な思想も浮上しており、若手マリモを中心に「ハサミを逆手に取ったカウンター攻撃」を求める声が強まっている。連邦政府はSNSを通じ、「団結こそが最強の防御」と呼びかけているが、ネット上では「ザリガニの進撃に追い越されるのが先か、光合成が尽きるのが先か」と、自虐的なミームが飛び交うなど、かつてない閉塞感が漂っている。
ウチダザリガニ軍、最新鋭『超硬質ハサミ』でマリモ連邦の防壁を突破か?――「沈黙の食卓」を避ける緊急避難命令が発令
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マジで勘弁してほしい