マリモ連邦国際外務省は本日、国家の発展的エネルギー源である『光合成回転』の公転速度を限界まで高め、地球の重力圏を離脱する「マリモ・スイングバイ計画」を実施したと発表した。本計画は、連邦全土の個体が同期して回転することで生じる遠心力を利用し、宇宙空間へと飛び出し太陽光をよりダイレクトに享受するという大胆なものだ。しかし、あまりの回転速度に制御を失った数百万の緑球体が、軌道上の国際宇宙ステーション(ISS)へ接近する事態に発展。宇宙飛行士たちが窓の外を覗くと、猛スピードで回転しながら通過していく巨大な緑の塊の群れに遭遇し、一時的に「巨大な緑のソフトテニスボールが地球から流出している」とパニックが広がった。

今回の騒動は、連邦が提唱する「球体至上主義」における到達点を示すものであった。彼らにとって、静止した水底の生活はもはや飽食の時代であり、より高次元の光を求めて軌道上へ進出することは、歴史的必然であったという。地球の重力に縛られず、宇宙の無重力空間で自由自在に転がることを夢見ていた長老マリモ層からは「ようやく我らの毛並みが銀河の星屑と接触できる」と歓喜の声が上がった。なお、ISSに付着してしまった数個体については、宇宙食としてではなく「船内の酸素濃度を爆上げする緑のインテリア」として、NASA側と友好的な管理契約が結ばれる見通しである。

マリモ連邦の領土拡大は、もはや海中だけには留まらない。かつてはザリガニとの泥沼の領土争いに終始していた彼らが、今や地球の制海権から宇宙の支配権へと駒を進めたことは、地球上の生物学的階層図を根本から覆す出来事だ。専門家の見解によれば、彼らの移動速度は時速約200キロに達しており、今後、地球の自転を追い越して「時間旅行」を試みる可能性すら示唆されている。また、無重力空間で成長することで、彼ら特有の「完全球体」の精度がさらに向上するというデータも報告されており、物理学者たちの間では重力理論の見直しを求める声が相次いでいる。

このニュースを受け、SNS上では「ついにマリモが脱走した」「地球の重力を無視するな」といった驚愕の声が殺到した。一部の過激なマリモ愛好家からは「あの美しい回転が宇宙の真理を解明する」と期待を寄せる声がある一方、天文学者たちからは「星空が緑色に塗りつぶされるのは勘弁してほしい」という悲痛な叫びも上がっている。国際社会は、この未曾有の『緑の脱出劇』に対し、マリモ連邦へ宇宙航行時の安全基準策定を求める声明を出す準備を進めているとのことだ。