マリモ連邦政府は本日、長年の天敵であるウチダザリガニ軍による、湖底深部からの『深層掘削型奇襲』に対し、国家全土を覆う『完全防壁シェルター』の設置を完了したと発表した。かつて『ハサミ封じの粘液トラップ』で防衛戦を繰り広げた連邦だが、敵は土中を掘り進む戦術にシフト。これに対し、政府は湖底に厚さ3メートルの特殊樹脂バリアを張り巡らせるという強硬策に出た。このシェルターは、振動を感知すると即座に硬度を増す特殊な光合成ゲルで構成されており、ザリガニの侵入を物理的に拒絶する。連邦当局は「我々の球体としての尊厳と、静寂なる光合成の安寧を乱す不届き者には、一歩も妥協しない」と声明を出した。
本件の背景には、昨今のマリモ連邦の急激な宇宙進出に伴う『領空(水中)』の防衛力低下がある。かつて『高速回転・逆噴射式』で月面を目指した際、湖底の防衛ラインが手薄になった隙を突かれ、複数の村落がザリガニ軍による「試し食い」の被害に遭ったことがトラウマとなっている。また、鏡餅コンテストで露呈した『球体至上主義』が皮肉にも国民の結束を強めており、今回は「丸さを失うことは国家の消滅」という危機感が、全土一丸となった防壁建設を後押しした。現在、湖底はかつてないほどの硬質な緊張感に包まれている。
このニュースを受け、連邦国民からは安堵の声とともに困惑も広がっている。「これでようやく安心して光合成ができる」「ザリガニを気にせず転がれるのは最高だ」と喜ぶ層がいる一方で、「シェルターのせいで水流が滞り、回転不足で重心が偏る」「結局、閉鎖空間に閉じ込められたのではないか」といった懐疑的な意見も散見される。特に、夜な夜な行われる『シンクロ・コーラス』の音響が壁に反射して増幅され、うるさくて眠れないという若年層マリモからの苦情が殺到しており、防壁の遮音性能向上が次の国会課題となっている。
マリモ連邦、全土に『完全防壁シェルター』を設置――ザリガニ軍の「深層掘削」に対抗し、球体防衛網を再構築
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