マリモ連邦の宇宙開拓局は、かねてより推進していた『高速回転・逆噴射式』による宇宙進出プロジェクトの一環として、月面拠点において初となる「無重力開花」を観測したと発表しました。これまで湖底の重力下では決して見られなかった、球体表面からの繊細なフィラメント状の突起が四方八方に展開され、月面の荒涼としたクレーターを極彩色の緑で覆いつくす光景が、地球向けにライブ中継されました。この開花現象は、重力から解放されたマリモたちのアイデンティティが「転がる」ことではなく「広がる」ことへと進化した歴史的瞬間であり、連邦議会はこれを祝して『宇宙・緑化・祝祭日』を急遽制定しました。
今回の進出は、かつてウチダザリガニ軍との紛争で疲弊した国民の士気を高めるための国家プロジェクトでした。かつて硬度ゼロの脆弱さを逆手に取った「敗北なき逃亡」で湖を離れた彼らにとって、月面は「重力無視の浮遊作戦」の最終到達点です。特筆すべきは、光合成の効率を最大化するために調整された月面反射鏡システムです。マツモの過密侵略を避けるため、湖底という領空を捨てた彼らは、今や銀河規模での光合成を独占しつつあります。物理的な「丸さ」を維持しつつ、内面的な構造変化を遂げた今回の事態に、植物界の国際機関は「もはや球体至上主義を超えた進化」と驚愕の念を隠せていません。
月面での無重力化は、個体の直径が1メートルを超える巨大マリモたちの細胞分裂を活性化させる副作用も確認されています。地球上の湖で問題となっていた「寝返り禁止令」のストレスも、無重力環境下では全方位への回転が可能なため解消される見込みです。今後は、月面を拠点として、火星への「緑の胞子転送作戦」を開始する予定であり、地球の湖底から始まった彼らの野望は、太陽系全域を緑の聖域へと変貌させるフェーズに突入しています。連邦政府は「もはや水の中だけが我々の居場所ではない」と、対外的な姿勢を強めています。
このニュースを受け、マリモ連邦の国民からは「やっと寝返りを自由に打てる場所が見つかった」といった歓喜の声が上がる一方で、地球上のマツモ連合は「光合成の領空を奪う権利は誰にもない」と激しい抗議声明を出しました。また、かつて彼らを襲ったウチダザリガニ界の残党からは「あの『ハサミ封じの粘液トラップ』が宇宙レベルで応用されたら終わりだ」と恐怖に震える声が上がっています。専門家からは、マリモの進化が止まらない限り、銀河系は「丸い緑の支配者」によって制圧されるのではないかという、笑えない冗談のような懸念も浮上しています。
マリモ連邦、月面での「無重力開花」に成功!緑の月が夜空をジャック
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光合成の効率良すぎだろ