阿寒湖底議会は14日、全マリモの生存戦略を根本から覆す『湖底浮力調整法』を可決した。これまで「底に留まり、静かに光合成を行うこと」が正義とされてきた伝統を否定し、今後は自身の体内に蓄積した酸素の比率を極限まで高め、湖面近くまで浮上する能力が「政治的評価」に直結するという衝撃の内容だ。法案を提唱した浮上推進派の議員は「重力に屈するな。我々のゴールは水面であり、太陽光を最も近い距離で浴びる者こそが次代のリーダーである」と力説したが、水底で半世紀以上動かずに成長してきた長老たちからは「浮き上がれば魚の餌食になるだけだ」と激しい反発が起きている。
本法案の背景には、近年の湖水温上昇による「底冷えの危機」がある。かつては冷たい底こそが安息の地であったが、現在は光合成効率を最大化しなければ、湖底の植生競争でマツモに敗北する恐れがあるためだ。議会はこれを機に、浮力を高めるための「内部ガス生成促進剤」の配給も決定。しかし、これが副作用として「意図しない不規則な浮遊」を引き起こす可能性が指摘されている。専門家は「自分の意思とは無関係にプカプカと浮いてしまうマリモが続出すれば、湖底秩序は崩壊する」と警告しており、もはや湖底は平穏な定住の場所ではなく、いかに水層の頂点に留まるかを競う、過酷な垂直的サバイバル環境へと変貌を遂げようとしている。
この唐突な政策転換に対し、若手マリモを中心に「ようやく俺たちの時代が来る」と歓喜の声が上がる一方、保守層は「重厚な球体こそが美徳であるはず」と激しく対立。一部では「沈没ボイコット運動」も画策されている。今や湖底は、浮き上がる派と沈み込む派の冷戦状態にあり、かつてのような『球体としてのアイデンティティ』を巡る議論は過去のものとなった。次に議会が検討するのは「水面での光合成を禁じる対空防衛法の制定」との噂もあり、湖底の政治的混乱は当面、収束の気配を見せないだろう。
湖底議会、まさかの『浮力調整法』を導入へ!「沈んだら負け」の過酷な競争社会へ
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浮いてどうすんのよ
魚に見つかったら終わりじゃん