阿寒湖底を揺るがすパワー系競技が遂に幕を開けた。本日開催された『第1回・全日本マリモ・重量挙げ選手権』において、優勝候補の「剛腕の剛毛くん」が、自身の体重の3倍にあたる小石の持ち上げに見事成功。マリモといえば「転がる」あるいは「静止する」という固定概念が根付く中、筋繊維ならぬ藻繊維を極限まで収縮させ、重力に抗うその姿は、観戦する全マリモに衝撃を与えた。競技に使用されたのは、湖底のミネラルを豊富に含んだ特注の玄武岩。これをどれだけ高い位置で一時停止させられるかを競うこのスポーツは、これまで水流の力を利用する卑怯な戦術が横行していたが、今回は完全無風エリアでの開催という過酷な条件下で行われた。結果として、多くの選手が持ち上げきれずに潰れるアクシデントも続出したが、勝者の「持ち上げた瞬間のあの浮遊感は、一生忘れない」というコメントは、記録よりも記憶に残る伝説として語り継がれるだろう。
本競技は、かねてより湖底コミュニティで提唱されていた「筋肉はなくても、繊維の束ね方次第で可能性は無限大」というマッスル・マリモ論に基づき企画された。従来のマリモ界では、いかに動かないか、あるいは流されるかが美学とされてきたが、今大会の成功により「能動的に物質を動かす」という新概念が急浮上した。今後は、重りを持ち上げたまま湖底を回遊する「ウェイト・ローリング」部門の新設も検討されており、マリモたちの肉体改造(?)に拍車がかかることは確実だ。次回の大会では、さらに重量を増した溶岩石が用意される予定だが、選手たちの繊維が耐えきれるか、医学的な懸念の声も上がっている。
この驚きの結果に対し、保守的な古参マリモ層からは「これではただの球体の石ではないか」「静止の美学をどこへやった」という批判的な意見も飛び交った。一方で、若手マリモを中心に「筋トレこそが真の進化」と熱狂的な支持が集まっており、湖底では競技ルールの正当性を巡る論争が加熱している。一部のSNS(湖底ネットワーク)では、選手の繊維が引きちぎれる瞬間を捉えたスローモーション映像が爆発的に拡散されており、そのあまりの衝撃に「明日から私も石を積む」と決意するマリモが続出しているようだ。
湖底の極限競技、ついに解禁!『第1回・全日本マリモ・重量挙げ』で藻類界の常識が崩壊
0