北海道・阿寒湖を拠点とするマリモの「まりもっこりーノ選手(推定年齢80歳)」が、Jリーグの架空チーム『FC藻』へ電撃移籍することが明らかになった。光合成のみをエネルギー源とする異色の大型ルーキーが、グリーンピッチを舞台に旋風を巻き起こす。

入団会見に現れたまりもっこりーノ選手は、体長15センチの丸いフォルムを揺らしながら、時速0.1ミリのゆっくりとした足取りで登壇した。監督は「彼の最大の特徴は『無敵の不動力』にある。敵チームがどんなに攻めてきても、彼はその場でコロコロと転がるだけで相手の意表を突き、さらに球体特有の摩擦ゼロ走行でボールを弾き返す」と新戦術を説明。対戦相手のFWからは「あんなに丸い選手をどうやってマークしろと言うのか」と困惑の声が上がっている。なお、ポジションはボールと見分けがつかないことを活かした「隠密ボランチ」に決定した。

マリモがプロスポーツ界に参入するのは史上初。炭酸ガスを含んだ特殊なウェアを着用することで、沈降と浮上の繰り返しによる「高速ホッピング戦法」が可能となった。ただし、試合時間が90分を超えると光合成不足により急速に乾燥して茶色く変色するため、後半ロスタイムには霧吹きによる給水タイムが設けられるという特別ルールが導入されている。

SNSでは「ボールが二つあるように見える」「審判がマリモにカードを出そうとして空振りした」など、困惑と期待が入り混じった意見が飛び交っている。ファンからは「丸すぎるのが唯一の欠点」との指摘もあるが、物販の「マリモの抜け毛(藻のカス)」が完売するなど、その人気は留まる所を知らない。