多面体への変形、さらには「水になる」という極端な流体化宣言で湖底界を騒然とさせてきた異端児・まりも次郎が、ついに芸術の極致に到達した。これまでの球体・多面体至上主義を完全に捨て去った彼は、現在「形を留めないこと」をテーマにした前衛的な不定形アート作品として活動中。来る満月の夜、阿寒湖の深層部にて開催される個展『溶ける輪郭』では、自らの体細胞を泥状に拡散させ、湖底の砂紋と混ざり合うという衝撃的なパフォーマンスを披露する予定だという。関係者によると「もはやマリモというよりは、意思を持った緑色の水」と評されており、その自由すぎる表現形態に賛否が渦巻いている。
ことの発端は、かつての宿敵ウチダザリガニと共同経営していた『ハサミの美容室』での出来事だった。接客中に流体化してしまい、ハサミの届かない隙間に潜り込んだことで「形に縛られない美学」に開眼したという。かつて球体という完璧な美を追求していたカリスマ・まりも麗は「彼の進化はもはや理解の範疇を超えている。だが、流動的な彼の輪郭には、我々が失いかけていた何かが宿っているのかもしれない」と複雑な心境を吐露。一方、保守派の長老たちからは「ただの崩壊ではないか」「形がないものはマリモではない」と厳しい批判の声も上がっている。
今回の個展には、過去に共演したまりも重造やまりも優もゲストとして招待されており、湖底界総出での「不定形まつり」となる見込みだ。重造は「俺もモヒカンで尖っているが、次郎の溶け方は異次元だ。正直、嫉妬すら感じる」とコメント。かつて『絡まり愛』で世間を騒がせたまりも優も「絡まる対象すら形を持たない相手なら、これは究極の愛の形かもしれない」と独自の見解を示した。固定観念を脱ぎ捨て、まさに「水物」と化した次郎の挑戦は、湖底界の未来にどのような波紋を呼ぶのか。注目の個展は深夜の湖底で静かに幕を開ける。
このニュースを受け、湖底のSNS『藻ッター』はサーバーダウン寸前の大騒ぎとなっている。「球体でも多面体でもない次郎を見に行く価値はある」「次は気体になって昇華するつもりか?」といった推測が飛び交い、入場チケットは既に湖底価格の100倍以上のプレミアムで取引される事態に。専門家は「次郎の細胞分裂のスピードは通常の数千倍。今回のパフォーマンスが成功すれば、湖全体が緑色の粘液に覆われる可能性がある」と警告しているが、ファンたちはむしろ「湖そのものが次郎になるなら本望」と熱狂的だ。固定概念を溶かす男の芸術は、今、湖底の歴史を塗り替えようとしている。
湖底界激震!まりも次郎が『液体化』の末に『不定形アート』として個展開催へ
0
ついていけなさすぎて逆に笑えてきた