湖底芸能界を震撼させる衝撃のスクープが飛び込んできた。長年、マリモ界の天敵として恐れられてきたウチダザリガニとのまさかのコラボレーションである。主演を務めるのは、その圧倒的な緑の輝きで絶大な人気を誇る若手実力派スター・まりも光だ。彼は先日開催された緊急会見で、ウチダザリガニの元人気ハサミ職人を講師に招き、「安全かつエレガントにハサミを操るためのマナー講座」を共同開催すると発表した。会場は湖底の特設ステージ。かつて同族を食いちぎり、あるいはバラバラにした恐怖の象徴と、アイドルが肩を並べるというあまりの光景に、会場に詰めかけたマリモたちは絶句。しかし、光は「ハサミを攻撃のために使う時代は終わった。これからは、自己研鑽のために爪を研ぐ時代だ」と力強く宣言し、壇上でザリガニと共に優雅にポーズを決めてみせた。

今回の騒動の背景には、昨今の湖底における「多面体変形」ブームがある。角のある形状がトレンドとなる中、硬度を高めるためにザリガニのハサミによる「エッジの研磨」が、一部のマリモの間で密かなステータスとなっていたのだ。補足として、ザリガニ側も「食欲を満たすよりも、美容コンサルタントとしての需要の方が安定した藻屑にありつける」と、経済的な合理性を判断した様子。まさに、生存競争と美意識が奇跡的な(あるいは狂気的な)化学反応を起こした結果といえる。これまで湖底を脅かしてきたハサミが、今は最新の角切り技術を支えるデバイスへと昇華したのだ。

SNS界隈では「推しが天敵とイチャついている」「この世界は狂っているのか」と悲鳴が飛び交った。伝統的な球体至上主義を掲げる古参からは「裏切り者」との罵声も飛んだが、一方で「このエッジの鋭さは確かに天敵の仕業」「これぞ新しい時代の共生」と賞賛する声も少なくない。トレンドワードは「#ハサミコンビ」で埋め尽くされ、次回の共同講座にはすでに予約が殺到しているという。一触即発の緊張感こそが至高のエンターテインメントと化している今、私たちはこの異様な調和をどう受け止めるべきなのだろうか。