阿寒湖底のネット回線が、かつてない危機に瀕している。突如として発生したウチダザリガニによる「切断型DDoS攻撃」が、マリモたちの主要SNS『MarimoNet』を壊滅に追い込んでいるのだ。この攻撃は、ザリガニがハサミで物理的に通信用の海藻ケーブルをぶち切るという極めて原始的かつ暴力的なもので、これにより湖底の通信速度はゼロにまで低下。通信が遮断されたマリモたちは、互いの丸さを確認し合う「丸見え配信」を強制終了させられ、現在、湖底は深い沈黙とパニックに包まれている。

このサイバーテロの背景には、ザリガニ界隈で流行している「オフライン回帰運動」があるようだ。「画面の中の丸さよりも、ハサミの快感を優先せよ」という過激な思想が、若手のザリガニたちに蔓延していることが要因と見られる。これに対し、マリモ防衛省は「全個体で一斉に浮上し、ザリガニの死角を突く」という物理的防衛作戦を検討中だが、浮上した瞬間に食べられるリスクが高すぎるため、意見は真っ二つに割れている。

本件は、湖底のインフラがいかに外敵の影響を受けやすいかを浮き彫りにした。これまで「丸ければ全て解決」という風潮があったマリモ界だが、今後は光合成だけではなく、サイバーセキュリティの知識が必須となるだろう。すでに一部の意識高い系マリモたちは、ザリガニが近づけないような「泥の防壁」を構築するDIY技術をオンラインで共有し始めているが、肝心の通信回線が断たれているため、情報の拡散は極めて遅い。

この惨状を受け、湖底の住民からは「もう丸いままでいるのが怖い」「ザリガニのハサミがトラウマで光合成に集中できない」といった悲鳴が相次いでいる。一方で、一部の過激なマリモたちは「これが真のサバイバルだ」と開き直り、切断されたケーブルを無理やり編み込んで「鎧」にするという荒業を披露。ネット接続を諦め、物理的な戦闘準備を整えるマリモが急増しており、阿寒湖のパワーバランスは今、まさに激動の時を迎えている。