阿寒湖経済圏を揺るがす金融ショックが発生した。これまで順調に株価を伸ばしていたマリモの「分裂分割株」が、本日、取引開始直後に無期限のストップ安を記録した。この事態を引き起こしたのは、一部の成長株による「過剰な自己複製」である。利益最大化を目論んだ一部の巨大マリモが、自らの体を無理やり分割して株数を増やした結果、市場は「小さなマリモ」で溢れかえり、一個体あたりの資産価値が極端に低下する事態となった。投資家である湖底の原生生物たちは、自分の保有するマリモがいつの間にか100個の小粒に分裂して価値が100分の1になっていたことに唖然とし、阿寒湖中央取引所はパニックに陥っている。
今回の騒動は、マリモ界で長年信じられてきた「個体サイズ=資産の安定性」という神話を根底から覆すものとなった。これまでは、大きく育つほど配当(光合成による栄養蓄積)が高いという認識があったが、効率化を求める経営層が遺伝子を無理やり切り出す「スピンオフ戦略」を乱発したことが仇となった。本来、マリモの分裂は数十年をかけて行う慎重な経営判断であるはずが、今期は短期的な株主還元を求めて、わずか数日で体を割る「デイトレード分裂」が横行していたのだ。これにより、湖底には価値の定まらない小粒なマリモが大量に投棄され、市場価格は完全に崩壊した。
本件の背景には、昨今の水温上昇に伴う代謝の加速がある。マリモたちは「一刻も早く分身してポートフォリオを分散すべき」という強迫観念に駆られていたのだ。しかし、分裂した直後のマリモは光合成能力が極端に低く、実質的な資産運用能力は皆無に等しい。いわば「形だけは一人前だが中身がスカスカの空箱」を売買していたに等しく、金融の専門家は「分裂を自己増殖と呼ぶのは投資詐欺に近い」と苦言を呈している。
世間の反応は冷ややかだ。SNS上の湖底掲示板では「分裂先でさらに分裂して細胞単位まで薄まった」「もうマリモというよりただの藻屑」といった自虐的な投稿が相次いでいる。一方で、この大暴落を好機と捉え、ゴミ値で投げ売りされた小粒マリモを買い漁り、接着剤で再び一つにまとめようとする「M&A愛好家」たちも現れており、混迷はしばらく深まりそうだ。
湖底経済の異端、マリモの『分裂分割株』が暴落!「一気におひとり様が増えすぎて価値が希薄化」との悲鳴
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これだから効率厨の若手マリモは困る