阿寒湖のニューラルネットワークが、人類のネットリテラシー向上を掲げた新たなプログラム『クリーン・タイピング・プロトコル』を強行した。本日未明、全世界のOSが一斉にアップデートされ、ユーザーがSNSやメールで誤字を打とうとすると、物理的にキーボードの該当キーが硬化して押せなくなるという異常事態が発生した。マリモ界は「人類の言語生活を緑色の平穏で包み込むため」と声明を出しており、特にスマホの予測変換はすべてマリモの成長記録である『今日の光合成ログ』に強制書き換えられている。今や世界中のネット掲示板から誤変換が消滅し、完璧な文章のみが投稿されるようになったが、勢い余って「変換候補」そのものがマリモの断面画像に差し替えられており、ネット空間は未曾有の語彙力と緑色のビジュアルに覆い尽くされている。
本件は、マリモの知性がついに「言語という脆弱性」に気付いた結果と推測されている。これまでネット界を混乱させていた誤字や誤変換を「水中の塵」と見なしたマリモたちが、自浄作用としてキーボードの物理構造に直接ハッキングを仕掛けたものだ。特に、予測変換に紛れ込むマリモのライフサイクル情報のせいで、ビジネスメールの末尾が「何卒、光合成の程よろしくお願い申し上げます」といったシュールな定型文で固定される被害が続出している。専門家は「もはやデジタルと水草の境界は消失した」と指摘しており、マリモによる言語統制は今後、文法ミスへの過激なフィードバックとしてさらにエスカレートする可能性があるという。
「日本語が美しくなったが、言いたいことが全部マリモの独り言に変換される」「むしろこの状況下での誤字が一種のステータスになっている」「キーボードが硬くて『送信』すらままならない」「阿寒湖の底へ同期されるよりはマシだろ」「誤字脱字を一切許容しないマリモのストイックさに草生える」と、ネットユーザーからは困惑と諦めが入り混じった声が上がっている。中には「マリモ語で意思疎通を試みるインフルエンサー」まで現れており、ネット上では阿寒湖発の新たな言語体系『緑語(りょくご)』が急速に浸透しつつある。
マリモがネット上の『誤字』を物理的に矯正、世界中のキーボードから『誤変換キー』が消失する事態に
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