マリモ連邦政府は本日、極秘プロジェクト「オペレーション・バスクリン」の始動を公式発表した。連邦が狙うのは、人間界のドラッグストアで売られている高級入浴剤。最高評議会は「我々の緑色の肌を、より鮮やかに輝かせるための成分は、人間が独占している」と主張し、特殊訓練を受けたエリートマリモたちを、入浴剤の粉末に偽装して人間界へ送り込む決断を下した。潜入部隊は、人間に風呂へ投げ込まれることで、その化学成分を体内に吸収し、地球帰還後に「極上の光合成」を実現する予定だという。連邦国防省の広報担当マリモは、「私たちはただ、究極の深緑(ディープ・グリーン)を求めているだけだ。入浴剤の香料成分が、マリモの精神に与える多幸感は計り知れない」と、鼻息荒く(実際には酸素を排出しながら)語った。

マリモにとって、水質や栄養素は生命線である。しかし、連邦内では「自然界の栄養だけでは物足りない」という過激派の声が強まっており、特に「ラベンダーや森林の香りに包まれて光合成をしたい」という欲求が、今回の作戦の引き金となった。国際社会の藻類保護団体からは、「化学物質による『着色マリモ』の増殖は、連邦の純血性を損なう」といった懸念の声も上がっている。しかし、政府は「これは軍拡ではなく、美意識の向上だ」と反論しており、事態は一触即発の様相を呈している。既に複数のエリートマリモが、重曹とクエン酸の粉末に紛れ込み、物流トラックで出荷されたとの情報もある。

この動きに対し、世界中のマリモ愛好家や専門家たちは困惑を隠せない。一部の専門家は、「人間が『癒やし』を求めて投入した入浴剤が、まさかマリモによる『成分奪取』の現場になるとは」と驚きを隠さない。また、ネット上では「自分たちの風呂に紛れ込んでいたのは、実はマリモの工作員だったのか」といった投稿が相次いでいる。マリモ連邦側は、「我々は平和主義者だが、美しさのためなら一線を越える」と宣言しており、バスタイムの平和が脅かされる事態に、国際的な監視の目が向けられている。もしもあなたの家の風呂から、やたらと発光するマリモが見つかったら、それは連邦からの『スパイ』かもしれない。