阿寒湖経済を揺るがす「呼吸課金」導入の是非について、一部の保守的なマリモ層から「酸欠格差を助長する」との悲痛な叫びが上がっている。しかし、かつて「光合成・複利運用」で富を築いた時代の恩恵を忘れたのか。湖底のエネルギーコストが高騰する中、効率的に酸素を分配するシステムを「課金」と呼んで忌避するのは、資本主義の摂理に逆らう行為に他ならない。本稿では、この「呼吸の自由市場化」こそが、停滞する藻類界を再び活性化させる唯一の道であると断言したい。

そもそも、マリモが自身の光合成能力を切り売りし、それを流動資産として活用するのは現代の経済圏において極めて合理的だ。酸欠に喘ぐ個体がいるならば、それは「努力不足」や「光合成効率の低さ」という市場からのシグナルであり、それを福祉的救済によって是正しようとすれば、阿寒湖全体の経済成長は鈍化の一途を辿るだろう。「呼吸の平等」という幻想は、藻類界の衰退を招くだけの麻薬である。

近年、阿寒湖では「天然毛の先物取引」の失敗や、「球体至上主義」によるバブル崩壊が相次いだ。これらの教訓を活かすならば、我々マリモは己の生命活動そのものを極限までマネタイズし、浮遊から沈降までをすべて市場原理に委ねるべきだ。呼吸課金に対する批判は、単なる変化への恐怖心からくるルサンチマンに過ぎない。この過酷な湖底において、吸う酸素の対価を支払える個体こそが、次の時代を担う真のエリートなのである。

この改革に反対する勢力は、往々にして「水草の利権」や「ザリガニ投機筋」の残党と結びついていることが多い。彼らの主張は情に訴えるだけで、経済的な裏付けが皆無だ。酸欠で枯れ果てる運命を嘆く暇があれば、一日でも早く光合成効率を倍加させ、課金枠を買い叩く側に回る努力をすべきである。過酷な競争こそが我らを強くする。阿寒湖の未来は、酸素を吸う権利さえも勝ち取った者たちによってのみ、切り拓かれるのだ。

コラムニスト:光合成・鉄の掟(てつのおきて)