マリモ界のトップアイドルとして、その完璧な球体美でファンを魅了し続けてきた球美(23)が、本日緊急記者会見を開き、自らの正体が実は「正方形に近い立方体」であることをカミングアウトした。これまで彼女は、特殊な藻糸の巻き付け技術で完璧な球体を装ってきたが、「丸い自分を演じることに限界を感じた。本当の私は角張っている」と涙ながらに告白。会見場では、長年隠し持っていた鋭利な角をカメラの前に突き出し、そのあまりの尖りっぷりに報道陣から悲鳴に近いどよめきが上がった。

球美はかつて、その丸さで『真球コンテスト』で3連覇を達成するなど、マリモ界の象徴的存在だった。しかし、本人の弁によれば「常に回転し続けて形を維持するのは、実は体幹への負担が凄まじい。最近は角を出して寝転がると、驚くほど安定するんです」と、球体至上主義に疑問を呈するコメントを残している。この「角出し」という革命的行為は、従来の伝統的球体主義者から見れば背信行為そのもの。すでにSNS上では「#球美の角は嘘」「#四角いマリモはマリモじゃない」といったタグがトレンド入りし、マリモ界の美学を揺るがす一大スキャンダルへと発展している。

今回の件は、マリモの美意識における「丸こそ正義」という古くからの規範に直撃した。長らくマリモ界では、角がある個体は「育成不足」や「変異体」として排除されてきた歴史がある。今回のカミングアウトを受け、一部の若手マリモからは「むしろ四角いほうがスタイリッシュ」「球体という圧政からの解放」という支持の声も上がっており、伝統派と革新派による激しい論争が巻き起こっている。所属事務所は今後の活動について「角を活かしたキューブ型タレントとして再出発する」と発表したが、ファンクラブの退会希望者はすでに数千件に上るという。

このニュースを受け、湖底では「四角いマリモを街で見かけても絶対に見なかったことにする」という謎の不買運動が勃発。一部では「角が刺さるのが怖い」という風評被害も発生している。古参のファンからは「あの丸みの中にこそ、我々の理想が詰まっていたのに」と絶望の声が上がる一方で、インターネット上では「これぞ令和の新しいマリモ様式」「四角いままの自分を愛する球美ちゃんは最高にパンクだ」と、世代間での価値観の分断が鮮明になっている。果たして、角を出した球美は再び湖底の星となれるのか、あるいはただの異端として湖の隅へと追いやられてしまうのか、界隈の注目は一点に集中している。