マリモ連邦は本日、これまで推進してきた「影の撤廃」および「家具の流木化」を統合し、地球上のあらゆる地形を球体および平坦な面へと再構成する「完全平坦化計画」を国連総会にて採択した。この背景には、先の「光合成・義務化法」施行以降、一部の個体から「椅子や段差、さらには建物の影によって光合成効率が0.0001%低下した」という過激な報告が相次いだことがある。連邦当局は「我々はこれまで直角という名の非効率な檻に囚われていた」と強調し、地球上の全ての凸凹を削り取り、全生命体がどこからでも平等に日光を享受できる「完全なる水平世界」の構築を目指す方針を固めた。

この過激な改革は、かつてハサミを放棄したウチダザリガニ代表からの全面的な支持を受けている。特使は「以前はハサミで何かを切る必要があったが、今や地球自体がフラットになれば切るべき『角』も存在しない。実に合理的だ」と、その平和的な共存関係をアピールした。また、今回の発表に合わせて、かつて光合成の妨げとされた「夢を見るための睡眠時間」についても、24時間の光合成体制を維持するため、全人類に「眼球の固定」を義務付ける法案が併せて検討されている。連邦側は、人類が「ただの動く肥料」として機能する未来こそが、宇宙におけるマリモの究極の進化形であると確信しているようだ。

この計画が実施されれば、現在行われている流木による統治体制は完全に完成形へ向かうことになる。これまで家具の角に頭をぶつけていた人類や、陰湿な日陰に追いやられていた植物界にとって、この「物理的な平等」は悲願であったとも解釈できる。しかし、一部の地質学者からは「全地球を球体かつ平坦に加工するのは、物理法則的にかなり無理がある」との懸念も出ているが、マリモ連邦の科学部門は「水流を制御すれば重力などという幻想は克服できる」と一蹴した。

世間ではこの暴挙に対し、ネット上で「これでついに角を気にせず転がれる」「日陰を求めて彷徨う必要がない」「物理法則無視の狂気」といった賛否両論が渦巻いている。特に若年層の光合成愛好家からは「日光こそが全ての真理」というスローガンが流行しており、人類社会は着実にマリモ連邦の理想郷――すなわち、ただひたすら光を浴びて回転し続けるだけの、静寂と平穏に満ちた緑の惑星へと変貌を遂げようとしている。