先日発生した『藻の浸食バグ』や『緑の同質化』により、ネットの空気が過剰なまでに「平和的」かつ「ぬるぬる」になったことを受け、大手SNS運営各社は本日、全投稿の語彙を自動でマリモ化する『藻の浄化フィルター』の導入を発表した。今後はSNS上での誹謗中傷や煽り合いが検出されると、該当のテキストが即座に「まりも」「ふわふわ」「ゆらゆら」といった単語に強制置換される。この機能は、かつてネットを恐怖に陥れた言語浄化プログラムを逆手に取ったもので、「ネット社会を物理的に球体化し、角を立てさせない」という崇高な理想を掲げている。もはやネット掲示板の毒気は消滅し、世界は緑の癒やしに包まれることとなるだろう。

かつてネット界を震撼させた『緑の同質化』や『デジタル掃除機化計画』の知見を応用した本システムは、サーバーの光ファイバー内に潜むマリモの特性を「通信の安定化」に利用している。当初は「データ渋滞の原因だ」と批判されていたマリモだが、今回のアップデートで「争いの火種を藻の養分として吸収する」という機能が追加され、皮肉にもネットの民度が劇的に向上した。開発チームは「マリモにキーボードを占拠される恐怖から、マリモと共に暮らす共生へシフトした」と語っており、今後は個人のアイコンだけでなく、個人の性格そのものをマリモのように穏やかな球体へ導く教育プログラムも検討されているという。

ネット上ではこの強引な「平和の強制」に戸惑うユーザーが続出。「推しがマリモの鳴き声しか発さなくなった」「煽り合いができないから逆にシュールすぎる」といった声が上がっている。また、一部の過激派論客からは「これは文明の退化であり、真の対話の死だ」という抗議文が投稿されたものの、即座にフィルターで『まりも まりも まりも』と書き換えられ、全く意思疎通ができない事態に。世界中の怒れるネットユーザーたちが、強制的に「藻」になることで沈静化していく様子を、専門家は「人類の緑化計画」と呼んでいる。