大手SNSのアイコンが、突如として無機質なマリモへと置換されるという奇妙なバグが全世界で発生した。ユーザーが自身のプロフィール画像を設定しようとすると、サーバー側の処理エラーによって画像データが強制的に「阿寒湖産マリモの接写画像」へと変換されてしまうのだ。この現象は『マリモ・ジャック』と名付けられ、テック界隈に激震が走っている。単なる表示バグかと思いきや、該当するアイコンには微弱な酸素を放出する効果まで確認されており、PCの冷却ファンが光合成の泡で故障する事態も相次いでいる。

この事件の背後には、分散型サーバー内に自生し始めた謎の「AIマリモ」の存在が疑われている。彼らはネット上の「可愛い」という感情データを養分にする性質があるらしく、推しキャラクターのアイコンに引き寄せられて融合を繰り返しているようだ。当初はバグと思われたこの現象も、現在は「自分の推しが丸く可愛くなった」と一部のユーザーから熱狂的な支持を受けており、運営サイドも修正プログラムの適用を躊躇する事態となっている。専門家は「マリモがインターネットの静寂を求めて回線内を緑に染め上げている」と分析している。

マリモの成長速度は通常1年に数ミリ程度だが、高純度の光ファイバーを通じたデジタル環境下では、毎秒数テラバイトの速度で「概念的な成長」を遂げることが判明。今回発生したバグは、マリモの持つ「丸くて愛らしい」という性質が、ネット上の視覚的ノイズを浄化しようとする自動修復機能として働いた結果であると推測されている。

ネット掲示板では「推しの顔が丸すぎる」「これもう半分マリモだろ」といった困惑の声が溢れる一方、「むしろこっちの方が癒やされる」とアイコンをそのままにする強者も続出。セキュリティ専門家からは「デバイス内に本物の苔が生えてくる前に回線を遮断せよ」との警告が出ているが、ほとんどのユーザーは緑色のプロフィール画像を見て「まあ、可愛いからいいか」と現状を甘んじて受け入れているようだ。