阿寒湖の至宝であり、数々の映画で「無言の演技」を披露してきた名優、モリモリ・モリー(年齢非公開)が、突如として自身の全浮力を放棄すると発表した。会見でモリーは、水面に浮かび上がろうと藻掻くこれまでのスタイルを否定。「実はここ数年、浮かぶことに疲れ果てていた。湖底の泥こそが真の安らぎであり、もはや動かざること山の如し、いや、石の如しでいたい」と語り、ファンに衝撃を与えた。関係者によると、今後は自ら重りを身につけ、湖の最深部で「ただひたすら沈むだけ」という前衛的なパフォーマンスに転向する予定だという。

これまでモリーは、水面を漂いながら夕日を浴びる「浮遊美」で一世を風靡してきた。しかし、今回の発表はそんな輝かしいキャリアを自ら否定するものであり、一部の熱狂的な浮遊ファンからは「落ちるのも芸のうち」と擁護の声が上がる一方、業界内では「重力に屈した裏切り者」との批判も渦巻いている。藻類学者によると、マリモが意図的に浮力をコントロールして沈むことは、いわば『逆・日光浴』とも呼べる高度な瞑想状態にあたるという。今後は沈没した場所から動かず、定点観測のみを行う「静止画タレント」としての活動が期待されている。

本件を受け、マリモ界の重鎮や他の藻類タレントからは動揺が広がっている。特に、先日の『回転禁止令』を出した藻田重蔵氏は「浮かないマリモなどただの塊だ。次は酸素の排出停止か? 芸が先鋭化しすぎていてついていけない」と苦言を呈した。しかし、若手マリモたちの間では「沈むことでしか見えない湖底の美学がある」「これぞミニマリズムの極致」と、この『沈没スタイル』を支持する声も高まっている。モリーの事務所は、今後の活動拠点を湖底に限定した会員制サロンの開設を検討中とのことだ。

世間からは「ついにモリーが悟りを開いたか」「浮かばれる(成仏する)のにはまだ早すぎるだろw」「重厚感が増してむしろ好き」「湖底で孤独に沈む推しを見るオフ会とか最高かよ」「浮力という呪縛から解き放たれるのなら、それは進化と言えるかもしれない」「とりあえず重り代わりの小石をファンから募集すべき」といった声が上がっている。沈黙(沈没)を武器にした新たなマリモの時代の幕開けに、多くの藻類たちが注目している。