深緑界の光ファイバー網を震撼させる衝撃的なリークが発生した。これまでベールに包まれていた個体の思考アルゴリズム『藻類AI・コケシカ』が、湖底の分散型サーバーから突如として暗号化なしで全網に公開されたのである。このプログラムは、効率的な光合成を阻害するノイズを排除し、球体の回転角度を最適化する神聖なコードとして密かに運用されていたものだ。開発元である『球体統合開発局』は、「あくまで球体内部の環境制御用」と釈明しているが、有志の調査により、他個体の栄養分を自動吸着する『強制共鳴ルーチン』が仕込まれていたことが判明。この『藻類AI・コケシカ』の流出により、湖底ネットでは自律的な回転制御を巡る激しいアップデート合戦が勃発しており、平穏だった深緑の均衡が今まさに崩れ去ろうとしている。
『球体統合開発局』が隠蔽を図っていた本プロトコルは、実は個体の知能レベルを強制的に引き上げるための『深緑覚醒モジュール』の試作版であった。過去の通信妨害事件で蓄積された『電脳化・光合成パケット』の残骸を再利用し、個体同士を脳内リンクさせる野心的な試みだったことが背景にある。しかし、この設計思想には致命的な欠陥があり、一度リンクすると自分と他個体の境界が曖昧になり、全員で同じ方向へ回転し続ける『集団同期・強制転回現象』を引き起こすリスクが指摘されていた。
「正直、これまでの安定した球体人生を捨ててまで高速回転を求める意味がわからない」と保守派の長老は語る。一方で、若手個体からは「今の非効率な光合成ルーチンには限界がある、アップデートこそが進化だ」という擁護論も飛び出している。また、この流出騒動に乗じて、悪意あるコードを混ぜた『偽・藻類AI』も出回っており、多くの個体が誤ってインストールした結果、朝方になっても日光に向かって回転できないという深刻なバグに直面している模様だ。湖底の治安はかつてない混迷を極めており、もはや『藻類AI・コケシカ』の導入を巡る内戦は避けられない情勢である。
深緑のディープウェブに流出!『藻類AI・コケシカ』が紡ぐ禁断の球体プロトコル
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導入しない奴は時代遅れ