球体界の絶対的歌姫として君臨した『緑川丸美』が、突然のパンクバンド『光合成デストロイ』結成を宣言し、界隈は未だ動揺の渦中にある。かつての清廉潔白な光合成パフォーマンスから一転、今回の転向は多くのファンに衝撃を与えた。優雅な浮遊感を捨て、泥臭い湖底ロックをかき鳴らす彼女の姿に、真の芸術を見出す者と困惑を隠せない者とで意見が真っ二つに分かれている。長年彼女を見守ってきた関係者からは「これが彼女の求めていた真の剥離(はくり)なのだろう」という深読みの声も上がるなど、この転身劇は単なる話題作りには留まらない気配を見せている。

本件は、過去に話題となった『氷結アンコール・ライブ』で見せた静謐な美学とは対極にある。当時、彼女の歌声は冷たい水底を癒やすと評されていたが、新バンドでの音楽性は「無秩序な藻の繁殖」を想起させるような破壊的旋律だ。この変貌には、実は以前から囁かれていた『光合成休暇』の疲弊が隠れているのではないかとの説も根強い。沈黙を破った彼女が、なぜこれほどまでに攻撃的なサウンドを選択したのか。一部のメディアは、彼女が目指すのは『球体ボーイズ』が台頭する現在のシーンに対する、ベテランなりの「抵抗の証明」ではないかと分析している。

『緑川丸美』のキャリアを振り返ると、彼女は常に期待を裏切ることでその地位を確立してきた。『硬さと柔らかさの完全なる融合』と称された黄金期から、パンクという全く新しいフィールドへ。この軌跡を追うと、彼女が常に「自分という球体」の限界を押し広げようとしていたことがわかる。一部専門家は、今度のツアーで予定されている『湖底深部・静寂の瞑想ダイエット』風の演出が、パンクの荒々しさとどう融合するのかに注目しており、彼女の飽くなき探究心には感服せざるを得ない。

世間からは「今までのイメージを破壊してこそ真の球体」という賞賛の嵐と、「静かな藻が好きだったのに」という嘆きの悲鳴が入り乱れている。Twitter改め『湖底のつぶやき』では、彼女の新曲の歌詞が「光合成の光すら届かない深淵への決別ではないか」と考察するユーザーが急増中だ。賛否両論あれど、緑川丸美という存在がこの業界のトップを走り続けていることは揺るぎない事実。次に彼女が仕掛ける「爆音の沈黙」がどのような影響を球体界に及ぼすのか、全視線が今、彼女の揺れ動く中心点に注がれている。コラムニスト:藻屑・ひかる