阿寒湖のファッションリーダーとして君臨するトップモデル、球子(たまこ)が、自身のアイデンティティである「球体」の限界を突破した。昨日行われた緊急会見で、彼女は両脇から突如としてブラックゴム製のタイヤを装着した姿を披露。従来の「転がる」という受動的な移動手段を完全に捨て去り、全細胞をエンジンのごとく振動させる「自走モード」への完全移行を宣言した。会見中、あまりの加速性能に会場の湖底が掘り返され、周囲の観光マリモたちが土砂に埋まるというハプニングも発生したが、球子は「もう、重力に身を任せるだけの退屈な日々にはサヨナラ。これからは、水圧すらも追い越す」と冷徹な笑みを浮かべた。彼女はそのまま、今週末開催される「第1回 湖底グランプリ」への参戦を表明しており、現地のマリモ界隈は、時速100キロで藻屑となって吹き飛ぶのではないかと、期待と恐怖が入り混じった異様な熱気に包まれている。
今回の衝撃的な転身は、近年の「丸さ」離れが加速するマリモ界の芸能シーンにおいても、かつてない急進的な動きだ。これまで球子は、ダイヤモンドカットやモヒカンなどの装飾系トレンドを牽引してきたが、今回のタイヤ換装は、単なるファッションの枠を超えた「肉体改造」といえる。生物学者の意見によれば、光合成によるエネルギーを全て駆動系に回すため、当面の間、彼女が緑色を維持することは不可能とのこと。タイヤの摩擦熱で自身の体表がこんがりと焼き上がるリスクを抱えつつも、彼女は「黒く焦げた私こそが、今の時代の最先端」と、すでに次の流行を見据えているようだ。
このニュースが報じられるや否や、湖底のSNSは大炎上を見せている。「美意識の崩壊だ」「タイヤならもはや植物ではない」という保守派の批判が殺到する一方で、若手マリモたちからは「爆速すぎて逆に神」「タイヤのゴム質と繊維のコントラストが最高にエモい」と熱狂的な支持が集まっている。また、かつてユニットを組んでいた藻田山氏からは「ついていけない。もう私は砂利の上で日向ぼっこをしているのが関の山だよ」という、老いを感じさせる寂しげなコメントも寄せられた。湖底GPの本番では、他の参加者が優雅に転がる中、球子だけがタイヤを焦がしてアスファルトも顔負けの黒い筋を湖底に刻むことになりそうだ。
「全細胞が時速100kmで疾走!」マリモ界のトップモデル・球子、まさかの『タイヤ換装』で湖底GPに参戦決定
0
エコなマリモはどこへ行ったんだ