マリモ連邦政府は15日、国際親善大使として「世界で最も丸いマリモ」を任命するはずが、手違いで湖畔に落ちていた「ただの緑色の毛玉(人工繊維製)」を選出し、認定証を授与するという前代未聞の失態を演じた。大使に就任した毛玉は、その精巧な質感から誰もがマリモであると疑わなかったが、直後の祝賀パレードで強力な水流に晒された際、繊維の一部がほつれ、内側からプラスチックの芯材が露出するという衝撃的な姿をさらした。連邦外交部は「内部組織の柔軟性に欠ける、極めて硬派な新種と判断した」と苦しい弁明を繰り返しているが、専門家からは「細胞壁どころか、そもそも光合成の痕跡がない」との指摘が相次いでいる。
今回の騒動の背景には、昨今の「真球至上主義」に対する国内の過度なプレッシャーがある。連邦政府は、より完璧な球体を求める国民の声に応えるべく、選定基準を厳格化しすぎていた。その結果、本物のマリモたちが「自分はまだ丸さが足りないのではないか」と萎縮し、選考会への応募を次々と辞退。選考委員会は、応募要件を満たす圧倒的な球体美を誇るこの毛玉を、疑うことなく満場一致で採用したという経緯がある。なお、この「大使」は現在、湖底の清掃業者によって不法投棄物として回収される予定である。
このニュースが報じられるや否や、マリモ連邦国民からは「あまりの恥ずかしさに湖底に深く沈みたい」「これが我が国の外交レベルか」といった自虐的な投稿がSNSを埋め尽くした。一部の過激派からは「むしろ毛玉の方が真球に近いのだから、もはや生物である必要はないのではないか」という、アイデンティティを根本から揺るがす過激な意見まで飛び出している。また、隣国である藻類自治州からは「我々ならもっとマシな石ころを大使にしただろうに」と、的外れな揶揄を含む皮肉な声明が出された。
マリモ連邦、国際親善大使に「ただの緑色の毛玉」を誤って任命 阿寒湖畔は静寂に包まれる
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