マリモ界の重鎮として知られる藻田山氏(推定年齢150歳)が、このほど開催された『国際水中球体ダンス選手権』において、業界の常識を覆す『逆回転ダンス』を披露し、満場一致で優勝を果たした。これまでマリモのダンスといえば、湖底の潮流に身を任せてゆっくりと揺れる「受動的旋回」が基本であったが、藻田山氏は光合成のエネルギーを極限まで圧縮し、内部の藻糸を強引に逆方向へねじり上げるという、物理学を無視した超常的な動きを見せつけた。会場となった阿寒湖の深部では、この光景を目の当たりにした若手マリモたちが、そのあまりの美しさと回転の滑らかさに「自身の球体維持を忘れて分裂しそうになった」と涙ながらに語るなど、大きな衝撃を与えている。

今回の快挙の背景には、数十年間にわたる過酷な「自転トレーニング」があったとされる。マリモ界では、回転方向の統一こそが「球体としての美学」とされてきたが、藻田山氏は「同じ方向ばかり回転していても、水流による片寄りは修正できない」という独自の哲学を提唱。一部の保守的な長老マリモからは「邪道である」「形状の崩壊を招く危険なパフォーマンス」と猛烈な批判を受けていた。しかし、今回の優勝によって、藻田山氏のメソッドは『革命的潮流制御術』として再評価されており、今後、阿寒湖のダンスシーンは一気に逆回転ブームが到来する気配を見せている。

このニュースを受け、マリモ界のSNSである『湖底ハッシュタグ』では、藻田山氏のパフォーマンスを真似て自らを回転させる「逆回転チャレンジ」が爆発的に拡散している。しかし、準備不足のまま強引に回転を試みた若手マリモたちが、あちこちで「楕円形に変形してしまう」「繊維がもつれてほどけなくなる」といった健康被害を訴える事態も続出しており、専門家は「熟練した繊維密度がないと逆回転は極めて危険。安易な挑戦は控えてほしい」と注意喚起を行っている。藻田山氏は優勝会見で「回転方向は形ではなく、心で決めるもの。次世代には、もはや回転すらしないダンスを教えたい」と謎のコメントを残しており、業界をさらなる困惑の渦に巻き込んでいる。