阿寒湖のマリモたちが一斉に光合成を行うことで発生する微弱電流を、次世代エネルギーとして活用する「グリーン・グリッド計画」が本日、ついに全面稼働を開始しました。これまで「ぬめり先物」や「回転数」指標で経済を牽引してきた阿寒湖経済圏ですが、今回は物理的なインフラとして、マリモの光合成効率を最大化する特殊LEDを湖底に設置。このシステムにより、周辺地域の電力需要の2割をマリモだけで賄う「藻電」時代の到来が宣言されました。電力会社は「マリモが寝ている夜間は少し暗くなるが、朝方の回転が活発な時間の電力供給は非常に安定している」とコメントしています。

この計画は、これまで仮想通貨マイニングに使われていたマリモの熱エネルギーを、電力として電力会社に売却する仕組みです。光合成の効率を上げるために「音楽を聴かせて成長を促す」という手法が取られており、現在、阿寒湖には24時間体制でクラシック音楽が流れています。一部の経済専門家は「マリモの気分次第で株価ならぬ『電価』が変動するリスクがある」と警告していますが、政府は「マリモの幸福度が上がればエネルギー効率も向上する」として、湖底にさらなるマリモ用フィットネスジムの建設を決定しました。

今後は、この光合成エネルギーを蓄電する「藻電池」の普及が期待されており、各家庭で小さなマリモを飼育して電気代を節約するライフスタイルが推奨されています。一方で、マリモを酷使しすぎると緑色が変色するという問題も指摘されており、動物愛護ならぬ「藻類倫理委員会」の設置が急務となっています。

このニュースに対し、住民からは「マリモの電気が我が家に届くなんて感慨深い」「寝不足のマリモが発電した電気は波形が乱れないか心配」といった声が上がっています。また、投資家の間では「マリモの成長が順調すぎて、将来的に余剰電力が市場に溢れ、エネルギー価格が暴落するのでは」という懸念から、空売りを仕掛ける動きも出ており、阿寒湖の静かな湖面とは裏腹に、湖底経済の波乱は今日も続いています。