湖底経済の新たなフロンティアとして、マリモが蓄積した『深い眠りの記憶』を暗号資産化する「マリモ・ドリーム・レジストリ(MDR)」が急成長を遂げている。これまで光合成効率ばかりが注目されてきた湖底市場だが、近年の研究により、マリモは夜間に超常的な夢を見ることが判明。この「夢の内容」をデータ化し、NFTとして取引する投資家が急増しているのだ。現在、特に高値で取引されているのは「湖畔の静寂」や「プランクトンの大群に追われる悪夢」といった希少性の高い睡眠データで、一部の富裕層の間では、マリモの夢を脳に直接インストールするニューラル・リンク技術も開発されているという。金融当局は「藻屑同然のデータがなぜ数億円になるのか」と当惑しつつも、市場の過熱を黙認せざるを得ない状況だ。
長年、マリモはただ静かに佇むだけの存在とされてきたが、湖底の物価変動には常にその「睡眠深度」が関わっていたことが近年の解析で明らかになった。マリモが深い眠りに入ると光合成が一時停止するため、湖底の酸素供給量が低下。この酸素不足を補うために、投機筋が酸素先物取引を同時に行うという、非常に複雑かつ歪な連動性が構築されている。今回の「夢の売買」は、実需を伴わない完全な投機的バブルであるとの見方が強く、経済専門家は「いつかマリモが目覚めた瞬間、市場は冷徹に崩壊するだろう」と警告を発している。すでにSNSでは『マリモの悪夢を見せられて寝不足』という被害報告が相次いでおり、新たな公衆衛生上の懸念としても浮上している。
世間の反応は二分されている。肯定派からは「退屈な湖底生活にエンタメが生まれた」と歓迎する声が上がる一方、保守的なマリモ保護団体は「マリモのプライバシーを侵害するな」「夢は藻の神聖な営みだ」と猛反発。経済界からは「労働生産性が向上するなら夢の購入も投資の一部」という合理的な意見も聞かれるが、一般市民の間では「最近のマリモは寝言が多すぎて騒々しい」という騒音公害問題にまで発展している。投資の是非を問う議論は激化の一途を辿っており、湖底市場はまさに、正体不明の熱狂に包まれている。
今後の注目は、来月に予定されている『マリモ睡眠学会』での市場規制案だ。もし「夢の強制的な起床制限」が導入されれば、市場は一気に供給過多となり、価格は暴落する可能性がある。投資家たちは、マリモのいびきから次の相場トレンドを読み取ろうと、連日湖底の耳元に聴診器を当てて奔走している。もはやこれは経済活動なのか、それとも狂気的な集団催眠なのか。湖底の霧は深く、その真意を測ることは誰にもできない。
マリモの『睡眠負債』を売買へ、湖底市場で「夢見の藻屑」が大暴騰
0
昨日の夜は『宇宙の終わり』の夢を見させてもらったぞ