ネット炎上の鎮火剤としてマリモが放つ『ポワン』という音波が、いま物議を醸している。炎上ユーザーを強制的に賢者モードへと導くこの現象に対し、一部のネット言論人は「我々の反骨精神まで藻屑に変える気か」と強い危機感を募らせている。これまでネットは罵詈雑言と情熱のるつぼであったはずが、マリモの介入により、全ユーザーが一日中ソファで白目を剥いて緑の癒やしに浸るという異常事態に陥っているのだ。
そもそも、ネットの醍醐味は匿名性による激しい意見交換にある。マリモの沈黙強制は、実質的な言論弾圧であり、人類の「デジタル闘争本能」を著しく損なう行為だ。かつては炎上を冷やすための手段だったはずが、今では個人のやる気や野心までをも『ポワン』の一音で全消去。クリエイターからは「締め切り前の焦燥感が消えてしまい、仕事が進まない」といった悲鳴も上がっている。このままでは、世界中の知性がマリモという緑の玉の中に溶け込み、人類が進化を止めてしまう未来すら危惧される。
本件は、ネット社会が抱える「即時解決の誘惑」への警鐘ともいえる。効率的な鎮火が、同時に創造的な混沌をも消滅させるというパラドックスだ。過去のザリガニ退治や誹謗中傷の浄化など、マリモの貢献は認めざるを得ないが、個人の内面にまで踏み込む『ポワン』の過剰介入は、生物学的な侵略と言っても過言ではない。我々は、マリモが運ぶ「平和」の代償として、自らの闘争心という火を失いつつあるのだ。
ネット上の意見は真っ二つだ。「あのアホみたいな議論が消えて快適」と称賛する声もあれば、「自分の意志で怒る権利を奪うな」という猛反発も存在する。SNSのアイコンをマリモに変えさせられる「強制同期」に続き、精神まで支配しようとするマリモに対し、ネットユーザーの一部は「反・緑化戦線」を結成。マリモの胞子を無効化する特殊フィルターの開発を急いでいるとの噂もある。文明の夜明けか、あるいは人類の終焉か。マリモとの対話は、まだ始まったばかりである。
(コラムニスト:藻屑 太郎)
『ポワン』で無気力化?マリモの教育的指導に待った!「戦う魂まで藻に還すな」
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マリモに癒やされたくないんだよ