阿寒湖の深部にて、第1回マリモ・ライト級タイトルマッチが開催された。今回の目玉競技は、マリモ同士が細胞を伸縮させて拳を繰り出す「マリモ・ボクシング」だ。長年、静止こそが美徳とされてきたマリモ界において、この競技はまさに革命的な熱狂を巻き起こした。試合は、圧倒的なリーチを誇る丸型ボクサー「モス・グリーン」選手と、重心移動の達人「球体ゴング」選手の間で行われた。モス・グリーン選手が素早く細胞を突き出し、相手の表面を削る戦術を展開する一方、ゴング選手は微細な水流を操作して相手の攻撃をスウェーで回避。しかし、第3ラウンド終盤、モス・グリーン選手の渾身のボディブローがゴング選手の核(コア)を直撃し、あえなくKO。勝者はその場で勝利の光合成ポーズを決め、会場を緑色の熱気で包み込んだ。
この競技は、マリモの持つ「弾力」と「重量」を最大限に活用するために考案された。かつては動かないことが美学とされた彼らだが、近年はプロテインならぬ「天然栄養液」の摂取により、マリモの筋肉量が増加傾向にあるという。専門家は「今回のボクシングは、マリモが自身の殻を破り、能動的に生きる新時代の幕開けだ」と語る。しかし、試合後に細胞がちぎれる「分裂事故」が多発しており、審判団は試合後の修復時間を設ける新ルールの導入を検討中だという。
世間の反応は賛否両論だ。「ついに静寂を捨てたか」と進化を喜ぶ声がある一方、「ボクシングなんて野蛮だ、俺たちはただ浮かんでいたい」という伝統派の声も根強い。試合後、リングとなった湖底の砂地には、試合中に剥がれ落ちた大量の糸状体が残り、それを狙った小魚たちが夕食会を開くという微笑ましい光景も見られた。次回のライトヘビー級タイトルマッチでは、さらなる激闘が期待されている。
湖底の頂上決戦!「マリモ・ボクシング」で衝撃のKO負け
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感無量だね