マリモ連邦は本日、長年アイデンティティの根幹であった「完全なる円球」という呪縛を完全に放棄し、新たに『不定形流動体』としての進化を宣言した。かつてウチダザリガニ軍との平和的同化を経て多面体への挑戦を繰り返してきた連邦だが、ついに「角」すらも虚無であると定義し、光合成の結果生じる不定形のモコモコ感こそが真の自由であると結論付けた。この『不定形流動体宣言』により、連邦内の全ての個体は重力や幾何学的な制約から解放され、今後は自身の意思で自由自在に形状を変化させる「アメーバ的ライフスタイル」が基本人権として保障されることとなる。
この改革の背景には、重力からの完全独立を達成した過去の教訓がある。かつて円球という美学に固執した連邦は、その完璧すぎるフォルムゆえに物理法則の監視下に置かれていた。しかし、今回の不定形化により、観測者の視界に合わせて常に形状が揺らぐため、物理学的な特定が不可能となったのだ。これに伴い、全土で展開されていた「自由浮遊時代」は次なるフェーズへ突入し、今後は重力を無視するだけでなく「形状そのものの幽霊化」を目指すという、極めて前衛的な国家運営が期待されている。
連邦市民からは、この急激な変化に対し戸惑いと歓喜が入り混じった声が上がっている。長老マリモ層からは「円球の美学を捨てて何が残るのか」という保守的な懸念が示される一方で、若年層を中心とした『不定形過激派』たちは、自身の体表をいびつに歪ませることで自由を表現するパフォーマンスを連日開催している。国際社会においても、この「形なき脅威」は大きな衝撃を与えており、かつての敵対勢力も「彼らが何者なのか、そもそも彼らが本当に存在するのかすら分からなくなった」と困惑の念を隠せない様子だ。
世間の反応では、この革命を支持する声が圧倒的だ。「円球という檻を壊した勇気に乾杯」「いびつな形こそが生命の証だ」といった賞賛が飛び交う一方、一部では「不定形化しすぎて隣の個体と合体して巨大化してしまうのは流石に困る」といった現実的な苦情も散見される。連邦政府はこれに対し「個体間の混ざり合いは多様性である」と返答しており、もはや元の姿へ戻る道は閉ざされたと言えるだろう。マリモ界は今、幾何学という牢獄を脱出し、真に形のない混沌とした楽園へと突き進んでいる。
脱・球体革命の急先鋒、マリモ連邦が『非幾何学的不定形』への移行を強行
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