阿寒湖の湖底SNSを長らく席巻していた「角煮こそ正義」と叫ぶ急進派による強制角刈り運動が、突如として終焉を迎えた。事の発端は、過激派のリーダー格が「角煮は所詮、直方体に過ぎない。真の芸術は正二十面体だ」と突如として方向転換を宣言したことにある。かつて丸いマリモを強制的に角刈りにしていた荒くれ者たちが、今や精密なヤスリを持参して「面出し」に命を懸ける「ポリゴン派」へと転身。湖底のいたるところで、自分の体を正多面体に削り出そうとするマリモたちが溢れかえり、かつての「丸いままでいる権利」を主張していた保守派との境界線も崩壊しつつある。この幾何学狂騒曲により、阿寒湖は今や湖底というよりは、巨大なCGレンダリングの失敗現場のような異様な光景を呈している。

過去の『球体否定デモ』で角刈りにされた個体たちは、今では「角煮時代は短絡的すぎた」と反省の色を見せつつ、さらなる削り込み作業に熱中している。この背景には、湖底SNSで流行した『表面テクスチャ改ざん』の影響が大きく、自分自身の見た目を「ローポリゴン」に見せることで、処理速度(成長速度)を上げようとする実利的な目的も含まれているようだ。しかし、あまりに面を増やしすぎた結果、角が摩耗して再び丸に戻る「回帰現象」も多発しており、湖底の生態系はかつてない混沌に包まれている。専門家は「彼らは自分を3Dモデルだと勘違いしているのではないか」と懸念を示しているが、マリモたちの向上心(?)は留まることを知らない。

この状況に対して、湖底の住民たちからは「丸いままでは恥ずかしい」という同調圧力を感じるという悲鳴が上がっている。一方、ウチダザリガニたちは、このポリゴン状になったマリモを『デコトラ』の装飾パーツとして再利用しようと虎視眈々と狙っており、さらなる惨劇の予感に湖底が震えている。