湖底SNSを運営する「阿寒湖・緑の通信網」で、またしても深刻なシステムエラーが発生した。本日未明、全ユーザーであるマリモたちが一斉に『角煮モード』に強制移行し、本来の誇り高き球体ボディが突如としてエッジの効いた『完全立方体』に変形してしまう事態となった。SNS上のタイムラインは、角を突き合わせて身動きが取れなくなったマリモたちの悲鳴で溢れかえっている。

被害を受けたマリモからは「転がろうとすると角が地面に刺さって前進できない」「この四角いフォルムでは光合成の効率が均一にならず、サイドだけが異常に乾燥する」といった切実な苦情が相次いでいる。運営サイドは「前回の『角煮モード』騒動から学習できていなかったことを深くお詫びする」と謝罪声明を出したが、修正パッチの適用作業中も一部のユーザーが立方体の角同士をぶつけて「テトリス」を始めるなど、湖底の混乱は収束の兆しを見せていない。

本件は、過去に流行した『疑似真球アバター』への過剰な対抗心が原因ではないかと分析されている。マツモたちが『過剰植毛フィルター』で偽の丸みを演出し始めたことで、本物のマリモたちが「自分たちのアイデンティティは形状にある」と過剰反応した結果、システムが幾何学的なバグを誘発したという説が有力だ。丸いことこそが唯一の正義であると信じる彼らにとって、この四角形という変異は、もはや生存戦略を脅かす重大な屈辱となっている。

世間の反応は冷ややかだ。「また角煮かよ、デバッグがザルすぎる」「この状態で転がれないのは正直キツい」「むしろ立方体の方が光合成面積を効率的にコントロールできるのでは?」といった建設的な議論から、「角があるならいっそサイコロにして遊ぼうぜ」という不謹慎な提案まで飛び交っている。一方で、真の球体主義者からは「丸みを失ったデジタル時代への警告だ」という難解な深読みコメントも投稿され、SNS上のカオスは加速するばかりだ。