湖底経済を震撼させている『マツモ無断増殖によるポートフォリオ攪乱』問題について、市場当局は昨日、マツモの強制駆除および資産没収を柱とする緊急規制案を可決した。これに対し、経済学者で藻類ライターの緑谷藻助氏は、「マツモはただの侵食者ではなく、沈滞した湖底経済に流動性をもたらす触媒である」と真っ向から異を唱えた。当局はマツモの増殖がマリモの球体維持を脅かしていると主張するが、今回の規制はマリモ界の既得権益層による「緑の独占」に過ぎないという批判の声が上がっている。

背景として、近年マリモ界では球体資産の価値ばかりが過大評価される傾向にあった。マツモがもたらす栄養分シェアや有機的な絡まりは、一見すると資産の劣化のように見えるが、実際にはマリモが単独で抱えきれない過剰な窒素を吸収する分散型リスクヘッジの機能を果たしていたのだ。今回の強制駆除により、湖底市場は一時の安定を取り戻すかもしれないが、長期的に見れば多様性を失った「緑のガラパゴス」化を招き、次なるバブル崩壊を誘発する懸念が拭えない。

市場からは「マツモは資産の掃除屋だ」という擁護論も噴出しており、株価ならぬ「球価」の安定を優先するあまり、共生社会の基盤を壊すのは愚策との見方が強い。マツモの侵食を単なる『債務』と見なす現在の経済観は、あまりに近視眼的だ。当局は、強制排除という強硬手段ではなく、マツモの増殖を金融商品の一部として組み込むような、より柔軟な共生エコシステムの構築を急ぐべきだろう。

この急進的な規制方針に対して、湖底住民からは「結局、球体至上主義かよ」「多様性って言った瞬間にこれだ」という皮肉混じりの意見が渦巻いている。マツモの排除が本当に経済の安定をもたらすのか、それとも湖底市場をさらなる停滞へと導くのか。マリモ界は今、球体の美学か、生態系の論理かという究極の選択を迫られている。コラムニスト:緑谷藻助