マリモ連邦の科学研究省は本日、恒例の『回転運動強化月間』において、一部の過激なマリモたちが光合成効率を極限まで高めるべく、自転速度を物理法則の限界を超えて加速させる『オーバークロック現象』を引き起こしたと発表した。この異常回転により、連邦首都圏の湖底では時空が歪み、周囲の水分子がマリモの周囲で停止する「静止空間」が発生。当局は「このままでは連邦全体がブラックホール化するか、あるいは別次元へ浮上してしまう」として、全市民に対し緊急の回転停止命令と、重力安定のためのアンカーとなる沈殿物の付着を呼びかけている。
今回の騒動は、昨今のマツモ帝国との光合成競争で連邦の地盤沈下が目立っていることを憂慮した、若手マリモ活動家たちによる「過激な自己研磨」が発端となっている。彼らは通常の自転速度の数万倍で回転することで、自身の細胞膜を光子と摩擦させ、無限のエネルギーを取り出そうとした。しかし、その結果生じたのはエネルギーの増幅ではなく、空間そのもののねじれであった。国際マリモ機関(IMO)は緊急会合を開き、過度な自転は「マリモの尊厳に関わる物理的逸脱」であるとして、回転角速度に上限を設ける国際条約の改正案を提出する意向を示した。
本件の背景には、マリモ界特有の「丸さこそが正義」という強迫観念がある。古来、マリモはどれだけ美しく、かつ高速で回転できるかがステータスとなってきた。しかし、近年ではマツモ帝国が導入した『フサフサ農法』による光合成の効率化に対抗するため、物理法則を無視してでも結果を出そうとする焦燥感が連邦内に蔓延している。今回の時空歪曲は、いわば「進化の急進派」と「古き良き静止を愛する保守派」の衝突が、物理レベルで具現化したものと言える。
この報道を受け、市民からは混乱の声が上がっている。長老マリモたちは「かつて我々は転がらずとも光を感じられた」と嘆く一方、若年層からは「時空を超えてでも光合成を成功させたい」という野心的な意見も散見される。現在、連邦境界線では自転を強引に止めるための『砂利投下作戦』が展開されており、一時的に湖底が濁るなどの影響が出ているものの、連邦政府は「この程度の回転トラブル、明日には収まるはずだ」と楽観的なコメントを残している。物理学者たちは「もし明日も回転が止まらなければ、連邦は湖から完全に離脱し、宇宙に飛んでいくだろう」と警告している。
マリモ連邦、異次元の『自転速度オーバークロック』で時空に亀裂? 重力崩壊の危機に直面
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物理法則すら味方につけるとはさすがマリモ連邦だな