湖底界を長年揺るがしてきた「宿敵」との境界線が、ついに消滅する時が来た。人気絶頂のマリモ界の至宝・まりも愛理(推定樹齢85年)が、かねてより交際が噂されていた水草界の異端児・マツモ氏との婚約を発表した。これまで幾度となく「捕食か共生か」を巡って争ってきた両種族だが、愛理は会見で「球体としての完璧さよりも、彼が揺らすあの細い葉の乱れに、私は新しい光合成の可能性を見出した」と語り、会場を騒然とさせた。まさに、水草界とマリモ界の歴史的和解とも呼べるこの吉報に、湖底全域が激震に包まれている。
今回の結婚に至るまでには、実に過酷なドラマがあった。当初、愛理の所属事務所は「球体美学への裏切り」として猛反対。水草との交際は、古来より『光合成効率を阻害する不埒な行い』として糾弾されてきたからだ。しかし、先月の合同光合成イベントでの密会写真が流出したことをきっかけに、愛理は「私は丸い形を維持するために生きているのではない、自分らしく生きるために転がっているの」と開き直り、交際を堂々と公言。業界内からは「もはやマリモが水草を抱きしめる時代なのか」と、困惑と称賛が入り混じる異常事態となっている。
なお、背景には複雑な領土問題がある。マツモ氏は水流を遮る独自のスキルを持っており、結婚後は愛理が所属する国立公園のエリアに居住権を得るのではないかと、専門家は危惧している。一方、熱狂的なファンからは「球体のフォルムがマツモの葉に絡め取られてしまう」といった悲観的な声も上がっているが、二人は至って冷静だ。今後の挙式は、水流の穏やかな湖畔の浅瀬で執り行われる予定であり、招待客にはミネラル豊富な泥の引き出物が用意されるとのこと。
この驚愕のニュースに対し、湖底界の世間は阿鼻叫喚の嵐だ。「ついに禁忌の扉が開いた」「マリモが細長くなる日も近いのでは?」といった否定派の声がある一方、「愛に形は関係ない」「球体至上主義に終止符を打つ令和の革命」と二人の純愛を支持する声も急増中。SNSではマツモの葉を模した緑色の祝電が飛び交っており、まさに一過性のニュースでは終わらない、湖底界の価値観そのものを塗り替えるビッグカップルの誕生となった。
宿敵マツモとまさかの結婚!マリモ界のトップアイドル・まりも愛理が電撃婚約を発表、湖底は祝賀ムードか悲鳴か
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