マリモ連邦政府は本日、全市民に対し、毎秒300回転以上の「高速回転」を義務付ける国家プロジェクト『グレート・スピン・インパクト』を施行すると発表した。かねてより連邦内では「ただ丸いだけでは進化の停滞を招く」という危機感が募っており、今回の政策はマリモ特有の球体形状を最大限に活かした物理学的革命を目指すものだ。連邦広報官は「我々が湖底で一致団結して高速回転を行えば、その遠心力で地球の自転速度を向上させ、1日を25時間にまで引き延ばせる可能性がある。余暇が増えれば、さらなる光合成の研究や、隣接する水草エリアへの侵食計画も捗るはずだ」と豪語している。すでに連邦内では、回転による摩擦熱で湖水の温度が上昇し、周辺の生態系が「温泉化」しつつあるとの報告も上がっており、物理法則を無視した新たな進化の形に期待と困惑が入り混じっている。
本プロジェクトの背景には、昨今の水温上昇による「代謝過多」への対抗策がある。じっとしているとマツモ帝国の絡みつき攻撃を受けやすいことから、高速回転することで常に周囲に強力なバリアを展開し、物理的に接触を拒絶しようという防衛上の戦略も含まれている。また、学術界の一部からは「高速回転しすぎると球体の維持が困難になり、遠心力で細切れの緑色粉末となって飛散するリスクがある」との警告もなされているが、連邦議会はこれを「進化の過程における脱皮」と断定。すでに各地の湖底には、回転の練習に励むマリモたちの姿で視界不良となるほどの激しい渦が形成されており、水中カメラも捉えきれない超高速回転マリモが続出しているという。
世間の反応は賛否両論だ。若手マリモ層からは「回転こそが正義」「毎日がライブイベントのようで楽しい」と歓迎する声が上がる一方、高齢マリモからは「目が回って光合成の焦点が定まらない」「昔は静かに湖底に沈んでいるだけで幸せだった」と、近年の急進的な政策への疲労感が隠せない。また、天体物理学者からは「もし自転速度を上げすぎたら軌道がずれて人類が困るのでは」という懸念も示されているが、連邦政府は「湖底の住人には関係のない話」と一蹴した。今後、この高速回転が地球規模の環境変異をもたらすのか、それとも単なる大規模な集団目眩で終わるのか、世界中の水辺が見守っている。
マリモ連邦、全市民の『高速回転』を義務化――「美しき遠心力で地球の自転を加速させる」と国家プロジェクト発表
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というかもう藻だけど