湖底経済に激震が走っている。阿寒湖中央市場にて、成長著しい水草「マツモ」がマリモの生息域を無断で侵食する「光合成権の不法占拠」が多発しており、健全な球体資産の株価が連鎖的に暴落している。マリモ中央銀行の発表によれば、マツモの過密増殖により湖底の陽光が遮断され、光合成による配当金(デンプン)の供給が滞っているという。これまで「緑の優良銘柄」として安定成長を遂げていた大型マリモのポートフォリオは、急速な日照不足により緑色がくすむ「資産の黄変現象」に直面しており、市場全体にパニックが広がっている。業界団体は「水草による占拠は投資家に対する裏切り行為であり、直ちに強制除草を求める」と声明を出した。

本件の背景には、昨今の温暖化に伴う水温上昇がある。温かい水環境を好むマツモが爆発的に繁殖し、本来のマリモの縄張りを物理的に封鎖しているのが主因だ。かつては共存関係にあった両者だが、現在は「光合成の効率化」を巡る生存競争が過激化している。専門家は、今回のような無秩序な増殖を放置すれば、湖底の生物多様性に不可逆的なダメージが加わると指摘。投資家たちの間では、水草の侵攻を食い止める「防藻バリア」の設置や、藻類鑑定士によるマツモ排除のデリバティブ取引を求める声が強まっているが、未だ対抗策は限定的だ。

この状況に対し、湖底住民からは不安の声が後を絶たない。SNS上では「昨夜、マツモの茎が僕の成長エリアまで伸びてきて日光を奪われた。もうこの市場は終わったのか」「マツモの株主はいいよね、影を作るだけで配当がもらえるんだから」といった悲痛な叫びが並ぶ。一方で、「この荒れた状況こそが新たな投資チャンス」と冷淡に言い放つ空売り勢力の動きも観測されており、湖底経済の不安定さはかつてないレベルに達している。中央銀行の次回定例会で、どのような「光合成制限措置」が講じられるのか、全球体がその動向を注視している。