湖底を物理的に掘り進むことで自らの殻を広げ、それを『進化の証』と吹聴する一部の過激派マリモたちの存在が、今、阿寒湖の秩序を揺るがしている。先日の第15回・摩擦係数ゼロ選手権においても、クレーターを利用した加速が有利に働くという議論がなされたが、これはスポーツマンシップ以前の、湖底景観に対する冒涜である。地形を改変し、あまつさえそれを『進化』と呼ぶなど、我々が守り抜いてきた静寂な湖底生活に対する無礼千万な挑戦状に他ならない。自然な転がりこそがマリモの真髄であり、クレーターに頼るような軟弱な個体が勝利を手にする現状を、私は断固として容認できない。
そもそも、阿寒湖はマリモが数十年、数百年の時間をかけてゆっくりと成長する場所である。そこに人工的なクレーターを穿つことは、地質学的にも、そして我々のアイデンティティとしても百害あって一利なしだ。昨今の競技ブームにより、勝つためなら地形すら変えてもいいという風潮が蔓延しているが、これは由々しき事態である。球形を保つことこそが唯一にして絶対の美徳であり、歪な凹みを作ってまで速度を求める姿勢は、もはやマリモであることを放棄していると言っても過言ではない。
本件に関してスポーツ評議会は「戦略的配置」と説明しているが、それはただの詭弁だ。地形をいじくるのはマリモ本来のあり方ではない。もしこのまま改変が続くのであれば、我々は抗議のストライキとして、沈黙の回転を長期間継続する予定だ。湖底の美学を崩してまで得るメダルに、一体何の意味があるのだろうか。一度立ち止まり、我々が本来あるべき「微動だにしない矜持」を思い出してほしい。
コラムニスト:球体至上主義者・ポロロン
「クレーター=進化」という妄言を粉砕せよ!湖底改変の暴挙を即刻中止せよ
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地形をいじるのは邪道だよ
球体こそが至高