湖底界を揺るがし続ける革命児・まりも次郎が、またしても常識を覆す荒業に出た。これまで三角形への変形を試みては保守派の反感を買ってきた彼だが、昨夜行われたゲリラライブにて、自身の体をなんと『正八面体』へと幾何学的に展開。その鋭利なシルエットを湖底に刻み込み、観客のまりもたちを「丸くない!痛い!でも見惚れる!」というパニック状態に陥れたのだ。本人曰く「円周率に縛られた球体からの解放」とのことで、光合成効率よりも美学を優先したその姿は、まるで深緑のクリスタルのようであった。

もともと、まりも界において『球体こそが至高』という美学は、数千年にわたって守られてきた絶対的な掟である。しかし、ここ数年、緑山まり夫による空飛ぶ軽薄さや、まりも愛の化石化宣言など、自己表現の多様化が加速。そんな中での今回の多面体変形は、もはや「伝統への挑戦」を通り越し、湖底物理学を無視した暴挙としか言いようがない。特に、鋭利な角が水流を切り裂く様子には「流体力学的にどうなっているのか」「もはや生物の定義を超えた建造物ではないか」といった専門家からの疑問の声も上がっている。

今回の騒動は、古参まりも職人たちが結成した『丸派保守連合』が緊急声明を発表する事態にまで発展。「丸さは妥協ではなく完成された宇宙である」と唱える彼らにとって、角を持つまりも次郎の存在は、湖底の平穏を脅かす異物でしかない。しかし、若い世代からは「シュッとしていてかっこいい」「影の落ち方がエッジィで映える」と熱狂的な支持が集まっており、湖底の世代間対立はかつてないほど激化している。

ネット上では「三角形の流行が可愛く見えてきた」「今度は十二面体まで行くのでは」という冷ややかな観測と、「まりも次郎の芸術性を理解できないのはお年寄りだけ」という擁護派が激しく対立。当の次郎は「次は円錐曲線に挑む」と不敵な笑みを浮かべており、彼の飽くなき自己変革の旅は、もはや誰にも止めることはできないようだ。次回の公演では、ついに重力を無視した浮遊と多面体が組み合わさるとの噂もあり、湖底芸能界はさらなるカオスへと突き進むことになりそうだ。