阿寒湖底のネットコミュニティ『まりも・ネット』において、特定のマツモ集団がマリモの周囲を幾重にも取り囲み、意図的に日光を遮る「光合成妨害」が深刻な社会問題となっている。この行為は、SNS上で「日照権侵害」として激しく糾弾されており、大手マリモコミュニティの運営陣は、当該のマツモ業者を相手取り、湖底民事裁判所に訴状を提出する準備を進めていると発表した。マリモたちは「球体としての美しさを保つためには、360度均等な日光が必要不可欠である」と主張。日陰に追いやられたことで、光合成不足による「色落ち」や「球体の歪み」が発生していると訴えている。

本件の背景には、近年のネット環境における「映え」至上主義がある。湖底では、完璧な球体を維持しつつ鮮やかな緑色を保つことが最高のステータスとなっており、ライバルを日陰に追いやって光合成効率を下げさせる「影踏みハラスメント」が横行していた。マツモ側は「我々はただ成長するために光を求めているだけであり、そこに意図的な妨害の意図はない」と反論しているが、証拠として提出されたVRログには、わざわざマリモの周囲を螺旋状に囲う「マツモ・ストーカー」の挙動が鮮明に記録されている。専門家は「これは単なる植物の生存競争ではなく、湖底のコミュニティにおける構造的なイジメに発展している」と警鐘を鳴らしている。

このニュースはまたたく間に拡散され、湖底のネットユーザーからは怒りの声が爆発している。特に「自分こそが一番丸い」と自負する球体保守派のインフルエンサーたちは、「光を奪う行為はマリモの魂を奪うに等しい」と猛反発。一方で、一部の多角形マリモ派からは「球体であることに固執しすぎるから、マツモに目をつけられるのだ」という冷めた意見も見られ、議論は平行線をたどっている。運営側は、光合成の権利を保護するための「湖底日照ガイドライン」の策定を急いでおり、今後はマツモの無断接近を制限するフィルター機能の導入も検討中だ。

世間の反応は二極化しており、マリモ陣営からは「光が足りないせいで体色が茶色くなってきた」「マツモの影に入ると精神的にも枯れそうになる」といった悲痛な叫びが相次いでいる。一方で、一部のネット工作員と思われるマツモ支持層からは「光合成の公平性を求めるなんて、それこそが球体の特権階級の驕りだ」という煽り書き込みも増殖中だ。この「日照権」を巡る戦いは、単なる領土問題を超え、湖底の秩序を揺るがす聖戦へと変貌を遂げようとしている。