湖底格闘技の最高峰『阿寒湖デスマッチ選手権』にて、かつて無敵を誇った横綱マリモ・ゴロゴロフ選手が、対戦相手に禁断の植物『マツモ』をムチのように振り回して攻撃したとして、直ちに無期限の深緑謹慎および湖底中央裁判所による禁錮刑が言い渡された。試合開始直後、ゴロゴロフ選手は自身の体内に隠し持っていたマツモの硬い繊維を勢いよく射出し、鋭利なトゲで相手を粉砕。目撃したレフェリーが「植物との癒着は格闘技への冒涜」と激昂し、試合は開始わずか3秒で中断となった。会場は一時騒然となり、飛び散ったマツモの破片で観客席の岩場がズタズタに切り裂かれるという異常事態に発展した。
近年、マリモ界では軽量級から重量級まで、勝つためなら手段を選ばない『バイオハッキング』が横行している。特にマツモは、その高い繊維強度と攻撃性から「湖底の凶器」として厳重に保管・監視されている物質だ。今回の事件を受け、マリモ体育連盟は全選手に対し、対戦前の身体検査において「体内マツモ混入チェック」を義務付けることを発表。しかし、マリモが持つ特殊な細胞壁の隙間に巧妙にマツモを潜り込ませる手口は年々巧妙化しており、連盟の頭痛の種は尽きそうにない。今回の処分は、湖底スポーツにおける『純粋な球体としての尊厳』を守るための苦渋の決断といえるだろう。
本件に関して、一部の過激なマリモ愛好家からは「マツモを使った方がエンタメとして面白い」との擁護論も噴出している。しかし、マツモに触れたマリモは外見が毛羽立ち、神聖なる球形の形状を損なうという致命的な問題がある。湖底の生態系を維持する環境保護団体からも、この種の『ドーピング武装化』に対して厳しい糾弾の声が上がっており、阿寒湖の平和は今、かつてない危機に瀕している。今後、軽量級のマリモたちがさらなる武装化を進めれば、もはや湖底は戦場以外の何物でもなくなることは火を見るより明らかだ。
ネット上ではこのニュースが拡散されるやいなや、「またマツモかよ」「球体としてのアイデンティティを捨てすぎ」と批判が殺到。一方で、「マツモのトゲで背中をかくと最高に気持ちいい」といった不謹慎なコメントも散見される。審判団は「今後はマツモ検知器を各湖底の隅々に配備する」と宣言したが、その検知器自体もマツモの侵食を受けているという噂もあり、混乱は長期化の様相を呈している。湖底格闘技の聖地は、今日も明日も、平穏とはほど遠い冷たい泥沼の中に沈んでいる。
湖底格闘技に激震!禁断の『マツモ・ムチ打法』で禁錮刑、マリモ界のトップ選手が藻屑の彼方に
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他者の繊維を借りてまで強くなる必要などあるのか