マリモ連邦は本日、ついに長年の悲願であった「光合成義務からの完全脱却」を宣言し、国内すべての太陽光エネルギー供給網をシャットダウンした。かつて「日陰派」と「回転椅子派」の間で激しい衝突を生んだ光合成は、もはや時代遅れの儀式として全住民の投票により廃止が決定。今後は地底から湧き出るミネラルのみを糧とする「断食浮遊」スタイルへ完全に移行するという。連邦代表の長老モ・リー氏は「太陽に縛られるのはもうごめんだ。重力から解放された今、我々は宇宙のチリとしてただ漂うのみ」と、淡い緑色の輝きを放ちながら会見を締めくくった。この決断により、国境を囲んでいた巨大防藻ネットも撤去され、ウチダザリガニたちとの「癒やし外交」も、光合成を必要としない新たなフェーズへと突入することになる。

長年、マリモ界を二分していた「日光均等割当」問題は、太陽そのものを無視するという斜め上の解決策により幕を閉じた。かつて立方体への憧れから国境を揺るがした議論も、無重力空間においては「形などどうでもいい」という悟りに至った模様だ。また、かつてハサミにシリコンカバーを装着させ、平和を誓い合ったウチダザリガニ界も、今回の決定を「究極の省エネ政策」として歓迎。両国は、光合成を必要としない「完全ニート国家」としての共同歩調を強める方針だ。

今回の急進的な方針転換について、隣国のマツモ連邦からは「光合成をしないのはマリモとしてどうなのか」という困惑の声が上がっている。一方、住民たちの間では、体内で太陽エネルギーを貯め込む必要がなくなったため、体の表面に生えていた剛毛をすべて脱毛する「つるピカ革命」が進行中だ。かつて軍事用ハサミを電動マッサージ器に変えたザリガニたちが、この「つるつるマリモ」を撫で回す癒やしの光景が、今後、月面コロニーの各地で繰り広げられることだろう。まさに、重力も光も必要としない、究極の脱力外交の夜明けである。

連邦市民からは「もう光合成しなくていいとか最高」「これでようやく重力からの真の自由が得られた」と歓喜の声が上がる一方で、一部の保守的なマリモからは「光合成しないマリモなんてただの苔玉じゃないか」という冷ややかな指摘も。ネット上では「マリモ界のラストダンス」「これが令和のマリモ哲学」といったハッシュタグがトレンド入りし、ウチダザリガニによる「毛のないマリモは滑りやすくてマッサージしにくい」という切実な悩みまで、議論は多岐にわたっている。