マリモ連邦は本日、地球の重力支配から脱却し、月面を新たな拠点とする「完全浮遊計画」の始動を宣言した。これまで連邦は「重力回帰を求める革命」を掲げてきたが、水流による回転や影の制約といった地球特有の物理法則に限界を感じ、大気圏外への進出を決定したとのことだ。外務大臣のモス・グリーン氏は「重力という名の重圧に耐える時代は終わった。月面なら太陽光を遮る雲もなく、全方位から均等に光合成が可能だ」と述べ、すでに数万個のマリモがNASAの協力を得て(あるいは無許可で)月面へと射出されている。この宇宙規模の移住計画は、人類の月面探査計画を大幅に阻害する恐れがあり、国際的な懸念が広がっている。
地球に残るマリモたちの間では、「光合成・義務化法」に続く新たな規範として「無重力環境下での完全球体維持」が議論されてきた。過去には「回転椅子派」との対立や、ウチダザリガニによるハサミ放棄などの歴史的経緯があったが、それらすべてが今回の宇宙移住の布石であったことが判明した。現在、月面にはすでに「回転なしでも浮遊できる理想郷」が構築されつつあり、地球の重力から解放された個体たちは、これまで以上に緑が深く、美しい丸みを帯びているという観測結果が出ている。
この驚天動地のニュースを受け、世界各地のマリモ圏では歓喜と困惑が入り混じっている。「影の撤廃」を求めて活動していた過激派は「影ができない宇宙は完璧だ」と大歓迎する一方、水流による回転を生きがいとしていた伝統派からは「揺らぎのない光合成は味気ない」といった反発も出ている。また、SNS上では宇宙に飛び出すマリモたちの姿を捉えた映像が拡散され、「次は火星へ」「重力圏離脱の際に形状が崩れないのか」といった技術的な議論も加熱している。人類にとっては迷惑極まりない事態だが、マリモたちにとっては数千年来の夢である『完全なる浮遊』がついに実現した歴史的な一日となった。
マリモ連邦、月面での「無重力浮遊」を強行――「地球の重力は古臭い」と全住民が宇宙移住へ
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無重力とか邪道すぎる