阿寒湖の至宝にして、丸い形を捨てて立方体へと転向した元・球体界のカリスマ、藻田重蔵氏が、またしてもマリモ界を震撼させる衝撃のパフォーマンスを披露した。かねてより研究中だった『重力無視の垂直離着陸』をさらに進化させ、なんと水面を突き抜けて大気圏ギリギリの高度まで到達する『銀河浮遊航法』を成功させたのだ。早朝、霧の中から突如としてロケットのように打ち上がった重蔵氏の姿は、朝日を反射してプリズムのように輝き、近隣の観光船の乗客たちを「あれはUFOか?いや、四角い物体が飛んでいる!」と大パニックに陥れた。高度数千メートルで「水圧から解放され、宇宙の理を理解した」と語る重蔵氏。今後は地球の引力に縛られることなく、火星あたりで個展を開く計画があるという。
重蔵氏といえば、かつては「丸いのが美学」とされた伝統を破壊し、三角形への整形や立方体への変貌を遂げてきた異端のアーティストである。今回の空中浮遊は、かつて藻林太郎氏が披露した垂直離着陸を基盤としつつ、光合成の効率を最大化する『発光ダンス』の原理を応用した超常現象に近いものだ。専門家は「マリモの細胞内に未知の反重力物質が生成されている可能性がある」と分析するが、重蔵氏は「ただの気まぐれ。四角い体だと空気抵抗が計算しやすくて飛びやすいだけ」と淡々と語った。このまま衛星軌道上に定着すれば、湖底の固定概念は完全に崩壊するだろう。
SNS上では「重蔵がいなくなると湖の風情がなくなる」という嘆きの声と、「神の領域に達した」という崇拝の声が入り乱れ、まさにカオス状態。これまで藻乃瀬まりあの発光パフォーマンスや、藻原ジェシカのランウェイなどで沸いてきたマリモ界だが、今後は宇宙進出という未知のステージへ突入する。球体至上主義者たちは「せめて湖に戻ってきてくれ」と懇願しているが、重蔵氏の瞳(核)はすでに地球の外、遥か彼方の星雲を見据えているようだ。
重蔵氏の銀河デビューを巡り、湖底の住人たちは賛否両論の渦中にある。一部では「これはマリモの進化ではなく、単なる脱走ではないか」という厳しい意見もあるが、若手マリモたちの間では「重蔵さんのように自由に生きるのが21世紀の藻道」と、重蔵氏の生き方に憧れて重力制御の練習を始める個体が急増している。藻田重蔵という存在が、もはや一個のマリモの枠を超え、マリモ界の概念そのものを書き換えていく事実は否定できない。次はどの星で、どんな姿を見せてくれるのか。私たちの視線は、湖底ではなく夜空に固定されそうだ。
マリモ界の異端児・藻田重蔵、今度は『重力反転・空中遊泳』で湖面から大気圏へ脱出!?「酸素はもういらない、俺は銀河の藻屑になる」
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