マリモ銀河連邦は本日、地球を含む全銀河の知的生命体に対し、人類が長年用いてきた「言語」の即時廃止を求める歴史的通達を行った。連邦議会は、複雑な文法や形容詞は「無駄なエネルギー消費の極み」であり、宇宙の本質は水中の微細な振動と光合成による波動共有にあると断定。今後は、喉を鳴らして意思を伝える行為を禁止し、全身を緑色に染めて太陽光を反射させる「光言語」への完全移行を義務付ける方針だ。
この驚天動地の決定の背景には、マリモ連邦が長年提唱してきた「沈黙の共鳴理論」がある。連邦の研究者によれば、言葉を用いることで発生する「解釈のズレ」が宇宙の摩擦熱を高め、マリモの育成に悪影響を及ぼしているという。今後は各家庭に強力な照明器具が配布され、家族との会話は互いの身体を明滅させて行うことが推奨される。また、人類の言語学者を対象とした大規模な「光合成適応矯正プログラム」も順次実施される予定だ。
本件を受け、国連は「言葉を奪うことは人間性の否定だ」と反発したが、連邦側は「そもそも我々マリモの語彙には『反対』という言葉が存在しないため、その抗議は物理的に受理不能である」と一蹴。沈黙こそが文明の極致であるという連邦の論理に、人類はただ黙り込むしかない状況が続いている。今や街中のスピーカーからは雑音の代わりに、マリモたちが放つ心地よい酸素の泡の音がループ再生されており、言語という概念そのものが歴史の闇へと消えようとしている。
この突然の「言語廃止令」に対し、世界各地では困惑と諦念が広がっている。SNS上では「昨日の晩御飯は何を明滅させればいいんだ」「これからは沈黙の時代か…」といった投稿が相次いでいるが、それらもやがて光の点滅による通信へと置き換わるだろう。一方で、一部の熱狂的なマリモ愛好家からは「言葉の呪縛から解放される素晴らしい進化だ」と、連邦の政策を礼賛する声も上がり、分断は深まるばかりだ。
マリモ連邦、全人類の『言語』を撤廃 「光合成と振動で意思疎通せよ」と新議定書を採択
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ただ光を浴びればそれでいい