阿寒湖が供給する「光合成発電」の全世帯導入が、今や社会現象となっている。電気代がマイナスになるという触れ込みで世間は狂喜乱舞しているが、私はあえて声を大にして言いたい。これは経済史上最大の「緑のまやかし」であると。マリモが光合成で発電しているというロジックそのものが疑わしい上に、この電力供給網を握っているのは、湖底のヘドロ利権と癒着した謎の藻類シンジケートだ。電気代がマイナスになればなるほど、マリモの回転数が加速し、湖底の生態系バランスは崩壊の一途を辿っている。持続可能性を謳いながら、実際にはマリモを過重労働させているだけではないか。

本プロジェクトの裏には、阿寒湖の管理団体と大手電力メーカーによる「光合成利権」の影がチラつく。マリモが吐き出す酸素量を過大申告することで環境債を発行し、マネーロンダリングを行っているという疑惑も浮上した。光合成発電という名の搾取システムによって、本来の自然界のサイクルが無視され、我々は「安価な電気」という麻薬で感覚を麻痺させられている。この「緑の電力」という名のバブルが弾けた時、阿寒湖の底には死に絶えたマリモの残骸と、巨額の負債だけが残ることになるだろう。

世間の反応は、電気代の請求書がマイナスであることへの満足感で満たされており、批判的な意見は「反マリモ勢力」として黙殺される傾向にある。SNSでは「マリモ様に感謝しろ」という宗教的な信者が跋扈し、科学的な検証を試みる者を袋叩きにする光景も見られる。しかし、経済の本質はエネルギーの変換効率にある。自然の摂理を無視した人為的な光合成加速装置(通称・藻の錬金術)が、どれほど危険な投資対象であるかを国民はもっと真剣に考えるべきだ。

このままでは数年以内に阿寒湖の全マリモが過労死し、日本の電力供給が完全に停止する「グリーンアウト」が発生することは火を見るよりも明らかだ。私たちは目先の利益に惑わされ、マリモという名の未来を食いつぶしているのである。今すぐ光合成発電からの脱却を求め、真のエネルギーのあり方を議論すべきだ。マリモの回転は、経済の繁栄のためではなく、自らの生命を守るために行われるべきなのだから。

(コラムニスト:水面 藻太郎)